富士通は11月2日、無床診療所向け医療事務一体型電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-RX」の販売を開始した。
HOPE/EGMAIN-RXは、受付から診療、会計、レセプト作成まで、入院施設を持たない「無床診療所」の業務に必要な医療事務機能と電子カルテ機能を一体化したシステム。診療情報やレセプトを電子化することで、医師と事務スタッフ間の迅速なデータ共有を可能にし、診療所業務を効率化するという。また、富士通の地域医療ネットワークシステム「HOPE/地域連携」との連携機能を標準搭載している。診療情報を病院と共有する機能などにより、大病院から無床診療所まで一貫して地域医療の質の向上を実現する体制整備を支援するとしている。
一度のセットアップ作業で医療事務と電子カルテの両機能を導入でき、すでに富士通の医療事務システム「HOPE/SX-R」を利用している診療所は、同システムから簡単な設定で移行ができるという(有償)。また、日々の診療で入力した所見が文例として蓄積され、次回の入力時に文例候補として自動表示される機能、病名・行為登録で入力内容に応じて候補を自動表示する機能など、使いやすさを追求した新機能を搭載。カルテへの入力作業を大幅に軽減する統合入力ツール、各種入力補助機能の追加、オンラインマニュアルによるガイド表示の充実などにより、PC操作に不慣れな医師でも簡単にカルテが作成できるとしている。
販売価格は、新規にPC2台で導入する最小機器構成(ハードウェア、ソフトウェア含む)で190万円(税別)から。富士通では、同製品について今後3年間で約3000システムの販売を目標とする。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス