コンセプトは“思いきり快適に”--ドコモ網でiPhone 4を利用できるmicroSIM

藤井涼(編集部)2010年08月24日 14時28分

 日本通信は8月23日、SIMフリー版iPhone 4をNTTドコモのネットワークで利用できるmicroSIMカード「talking b-microSIM(トーキング ビーマイクロシム)プラチナサービス」を8月26日に発売すると発表した。NTTドコモの800MHz帯および2GHz帯対応のFOMAネットワークを利用できる。iPhone 4を外部モデムとして使用できるテザリングにも対応した。

 日本で販売されているiPhone 4には、ソフトバンクモバイル以外の通信会社を選択できないSIMロックが掛けられているため、このサービスを利用するには海外で販売されているSIMフリー版のiPhone 4が必要となる。

 日本通信の三田聖二社長は、海外ではSIMフリー版のiPhone 4が主流であるとした上で、「消費者はまず端末を選び、それから端末に繋がるキャリアを自由に選ぶ。これが正しいのではないか」と、通信会社ごとの端末しか選べないSIMロックに苦言を呈した。

  • 三田聖二社長

  • 購入プロセスの違い

  • SIMフリー版iPhone 4向けのmicroSIMカード

 料金は月額基本料が6260円。定額データ通信料5280円に、通話サービス基本料980円(1050円分の通話料を含む)をセットした価格となる。テザリングおよびISP料金は無料。microSIMカードを発表した8月6日の時点では月額基本料は3785円の見込みだった。当初は通信速度を300Kbps超に制限した条件(U300)で提供することを想定していたためだ。

 福田尚久COOは価格の引き上げについて、「microSIMカードの発表後、300Kbpsの通信速度ではiPhone 4の性能を十分に引き出せない、思い切り快適に使えるサービスを提供して欲しい、といった要望が多くのユーザーから寄せられた。その声に応えるためにコンセプトを見直した」と説明する。

 データ通信専用のmicroSIMカード「b-microSIM U300」も併せて提供する。価格は、1カ月パッケージが2980円、6カ月パッケージが1万4900円、1年パッケージが2万9800円。なお、b-microSIM U300の通信速度は最大300Kbps超となる。

 まずは優先リザーブメール登録者向けに、8月26日からmicroSIMカードを販売する。その後、一般向けにも日本通信の専用ウェブサイトで販売受付を開始し、9月中旬ごろにはb-microSIMのパッケージ製品の店頭販売も開始する予定。

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