レノボ、第1四半期決算を発表--市場シェア2桁増で黒字を回復

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、福岡洋一2010年08月20日 10時44分

 香港のPCメーカーLenovoが同社第1四半期決算(4-6月期)を発表した。市場シェアの2桁増に支えられて黒字を回復している。

 第1四半期の利益は5500万ドルに増加した。前年同期は純損失1600万ドルを計上していた。売り上げは前年同期の34億ドルから50%近く増加し、51億ドルとなった。

 今回の決算における躍進の理由として、Lenovoは市場シェアの急伸を挙げた。Lenovoは3四半期連続で、世界のPCメーカー上位5社の中で最も急速に成長していることを証明し、同社にとって初めてとなる市場シェアの2桁増を達成した。LenovoのPC出荷台数は前年同期比48.1%増となり、業界全体平均である前年同期比20.9%増を上回った。

 出荷台数ベースで、Lenovoは現在、Hewlett-Packard(HP)、Dell、Acerに次ぐ世界第4位のPCベンダーとなっている。

 Lenovoの会長を務めるLiu Chuanzhi氏は、声明で次のように述べた。「前会計年度の素晴らしい成果に続き、われわれの当初予測に基づく目覚ましい第1四半期決算を達成した。Lenovoの業績は世界全体で力強いものとなった。シェア獲得に力を注ぐ時期と分野について、また利益の最大化に力を注ぐ時期と分野について、当社は明確な戦略を持っており、その戦略を申し分なく実行できた」

 LenovoのノートPC部門は力強く、世界全体の売り上げの60.5%を占めた。同部門の売り上げは前年同期比で50%増加し、Lenovoを世界の大手ノートPCベンダーで6位から4位へ押し上げる助力となった。ノートPCの出荷台数は58%増となり、業界平均の28%増を上回った。

 ただし、デスクトップ部門も大きな役割を果たした。同部門の売り上げは前年同期比で35%増加し、Lenovo全体の売り上げの33.2%を占めた。第1四半期におけるデスクトップPCの出荷台数は36%増となり、業界平均の13%増を上回った。

 Lenovoのモバイル事業も盛り返しつつある。Lenovoによると、第1四半期に投入した同社のスマートフォン「LePhone」は顧客の間で好評を得ており、初期売り上げは好調だという。モバイル市場に改めて攻勢をかけるにあたって、Lenovoは2008年初めに同社の携帯電話部門を売却した後、2009年末に買い戻した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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