楽天は8月5日、2010年第2四半期(1-6月)の連結決算を発表した。説明会は、同社が2012年3月までに社内公用語にすると宣言している英語で進められた。
連結売上高は前年同期比17.4%増の1641億800万円、営業利益は同20.6%増の282億4700万円、経常利益は同22.8%増の275億3900万円、純利益は同55.0%減の171億5400万円となった。純利益が大幅に減少したのは、繰延税金資産の計上により法人税などの調整額が206億1600万円発生し、前年同期が381億1700万円と高水準だったためだ。
楽天市場や楽天トラベル、ビットワレット(電子マネー)など、国内向けサービスの売上がいずれも高成長を維持したことが増益につながった。
グループ内の公用語を英語化する取り組みも強化していく。社内会議や資料、イントラネットを順次英語化するほか、社内英語研修やEnglish lunch(食事中は英語のみで会話する)など英語を話す環境を社員へ提供する。日本語の持つ曖昧さを省くことで、コミュニケーションの効率化や迅速な意志決定が可能になると楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は話す。また、世界中から社員を採用し、システム開発の国際化も進めていくとした。
「楽天が最も重視しているのはグローバル化。日本では景気の影響から消費が抑えられたが、それでも楽天は成長を続けている。今後は各サービスのシナジーを拡大するとともに、Eコマースを中心とした楽天のサービスを海外でも展開していく」(三木谷氏)
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