アット・イー・デザインは7月30日、モバイル向け位置情報連動ゲーム「でれぱす!」を公開した。利用は無料。
でれぱす!は、3本耳のウサギ「でれぱす!」とチャットで会話してコミュニケーションをとったり、位置情報を登録してポイントを獲得し、でれぱす!を育成したりできる位置連動型のゲームだ。
でれぱすの自然言語処理には、人工無能「よみうさ」などの開発を手掛けてきたアット・イー・デザイン IT Entertainerの工藤友資氏が開発する「Jackalope Engine」を採用。ユーザーと会話を繰り返すことで特徴を解析し、ユーザーに似た性格のでれぱす!に育っていくという。
GPSを使ってユーザーが今いる位置のランドマーク情報を登録する「チェックイン」をすれば、以前にチェックインした場所からの移動距離に応じてポイントを獲得できる。チェックインにはポイントが付与される「通常チェックイン」をはじめ、ほかのユーザーにチェックイン情報を通知しないものやTwitterと連携するものの計3パターンを用意する。
チェックインしたランドマークのリストは、当初ユーザー以外には公開されない。同じ位置で合計3人のユーザーが同名のランドマークを登録することで、パブリックなリストに掲載される。これによって個人情報につながるランドマーク情報が公にされることを防ぎ、正確な情報だけが公開されていくことを狙う。チェックインで獲得したポイントは、でれぱす!の部屋や洋服、小物といったアバターアイテムに交換できる。
友人登録ができるフレンド機能も用意するが、この機能は同じ時間に同じ場所にいるユーザー同士しか利用できない。実際に面識のある友人以外を登録できないため、犯罪などのリスクを回避できるという。フレンドになれば、でれぱす!同士でアバターアイテムやポイントの送付なども可能になる。「お父さんが仕事に行く際にポイントをため、子どもに分け与えるといったように、家族で使って欲しい」(工藤氏)
アット・イー・デザインでは今後、チェックインにあわせて提携する企業の情報を提供することで、収益化を進める。「単純に位置情報をベースに商品やお買い得情報などを提供する『押し売り』ではなく、でれぱす!との会話によってユーザーの属性を分析し、好みに応じた提案をしていく」(工藤氏)。8月中にも、小売店向けに情報提供用の窓口を用意する。「チェックインすることで、その周辺にある好みの店を探す手助けができれば」(工藤氏)
今後はスマートフォンに対応するほか、英語版のサービス提供も予定する。アップデート情報などはTwitterアカウント「delepus」でアナウンスしていく。
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