検索サービス「Baidu.jp」を提供するバイドゥは7月27日、検索キーワードをベースにユーザー同士で情報を投稿し合うサービス「てぃえば」ベータ版を公開した。バイドゥが中国で圧倒的なシェアを握るきっかけとなったサービスが、ついに日本に上陸してきた。
てぃえばは、1つの検索キーワードごとに設けられた「部屋」の中で、ユーザー同士が情報を投稿し合って、検索結果を充実させていくもの。たとえば、ラーメンやペット、花火大会2010などのキーワードごとに部屋が作成されている。ユーザーは検索経由でこれらの部屋を発見し、自分の思いや知識、熱意などを発信していく。新たに部屋を作成するには「Baiduパスポート」でのログインが必要。
部屋に集まったユーザー同士のコミュニケーションが情報を生み出し、ほかのユーザーにとっての新たな発見となることが期待される。バイドゥはインターネット上でユーザーと情報を結びつける手段として検索(サーチ)を提供してきたが、今後はコミュニティの要素を取り入れた“サーチ&コミュニケーション”をコンセプトにサービスを提供していく。
中国のバイドゥではてぃえばのようなサーチ&コミュニケーションサービスは以前から提供されていた。日本ではまずウェブ検索の精度向上を優先していたため、このタイミングでのローカライズとなった。バイドゥ代表取締役社長の井上俊一氏は8月1日で社長に就任して満2年を迎える。「もともとバイドゥの強みは検索とコミュニケーションの融合。ベースとなる検索が軌道に乗ってきたので、今後はコミュニケーション方面に力を入れていきたい」と新たな成長戦略を語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス