スターバックス コーヒー ジャパンとソフトバンクモバイルは5月17日、全国のスターバックス店舗で公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」に対応すると発表した。6月1日よりサービスを開始する。
6月1日の時点では、新宿や銀座、青山など首都圏を中心に21店舗で開始する。8月末までに約500店舗にまで拡大し、将来的には全店舗での対応を目指すという。
ソフトバンクWi-Fiスポットを利用できるのは、iPhoneやiPad、そのほかケータイWi-Fiに対応する機種。iPhoneの場合、SMSで送られてきたURLをクリックすると、ソフトバンクWi-Fiスポットの設定が自動的に行われ、次回からはどの店舗でも使えるようになるという。
iPhoneには従来から無料で提供している「BBモバイルポイント」があるが、WEPキーの取得などの手続きが必要になる。ソフトバンクWi-Fiスポットでは、設定をできる限り自動化し、大幅に使いやすくしたという。なお、6月1日の時点でAndroid搭載のスマートフォンには対応していないが、7月中旬をめどに対応していく方針とのことだ。
今回スターバックス側がこだわったのは店内におけるWi-Fiのカバー率で、80%の基準を設けたという。「100席あったら80席つながるということ。実験的に設置した5店舗は100%に近いが、建物の間取りによって奥だとつながらないところもある。(ソフトバンクモバイルに)かなり無理をいってお願いした。なるべく全席で対応するようにしたい」(スターバックス コーヒー ジャパン 代表取締役最高経営責任者(CEO)の岩田松雄氏)としている。
iPhoneユーザーである岩田氏は、「お店でサクサクiPhoneが動いたらいいなと以前から思っていた」と話す。「将来的には今回の提携のみならず、店舗の混み合った状況、プロモーション、新商品イベント、情報提供もiPhoneを通じて提供していきたい」と今後の協力関係にも力をいれていく姿勢を示した。
ソフトバンクモバイルの代表取締役副社長 兼 COOである宮内謙氏は今回の提携について、「スターバックスとiPhoneは親和性が非常に高い」と話す。
これまで、iPhoneユーザーは30代前後のビジネスマンを中心としてきたが、iPhoneが女性ユーザーに広がってきたことに加え、学生とシニアにも広がっているという。
「iPadも3日で予約を締め切らざるを得ない勢い。従来の“もしもしはいはい”のケータイ電話から本格的にスマートフォンの時代になってきた。それに伴ってスターバックスで(Wi-Fiが)つながらないとしょっちゅういわれてきた」と提携に至った経緯を語った。
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