UPDATE ニューヨーク発--Microsoftは、新しい「Office 2010」で企業顧客に訴求している。しかし、同社は一般消費者やモバイルユーザーに対しても、「Office」や「SharePoint」製品への新段階のアクセスという、無償のサービスを提供する。
Microsoftは米国時間5月12日、当地で開催されたイベントにおいて、新製品であるOffice 2010と「SharePoint 2010」を企業顧客向けに正式に発売した。今回の最新版では、「Word」「Excel」「Outlook」「PowerPoint」などのデスクトップアプリケーションに新機能が追加されている。
この企業向けバージョンに加え、Microsoftは「Office Web」と呼ぶ同アプリケーションの無償インターネット版も追加した。そして、同社は、この新しいMicrosoft Officeスイート製品へのモバイルアクセスを導入する。
同ソフトウェアの無償ウェブ版により、消費者や学生、ホームコンピュータからこれらのアプリケーションへのアクセスを試みる企業顧客は、ウェブブラウザとインターネット接続によって、任意の場所からプログラムやファイルにアクセスできるようになる。この新しい無償版ソフトウェアは、6月15日から利用可能になる予定である。
Microsoftは、この強化されたソフトウェアスイートを携帯電話に対しても提供する。Microsoftは、同社独自の「Windows Mobile」搭載携帯電話向けに、モバイルアプリケーションを開発した。同アプリケーションは、5月12日からすべての「Windows Mobile 6.5」にダウンロード可能である。2010年中にリリースされる「Windows Phone 7」に対しても、同アプリケーションの別のバージョンが提供される予定である。
Nokiaの携帯電話を所有するワイヤレスユーザーも、この「Office Web 2010」スイートにアクセスするための専用モバイルアプリケーションをダウンロード可能になる予定だ。MicrosoftとNokiaは2009年、MicrosoftのソフトウェアをNokiaの携帯電話に搭載する契約を締結している。
Windows Mobile搭載携帯電話またはNokiaの携帯電話を所有しないユーザーに対しては、Microsoftは、モバイルウェブブラウザを介してこれらのアプリケーションを利用可能とし、Appleの「iPhone」のようなスマートフォンを使用しているか、基本的な多機能携帯電話を使用しているかにかかわらず、すべてのワイヤレスユーザーにOffice 2010の機能の一部にアクセスする機会を提供している。
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