スカパーJSATとソニーは4月20日、「2010 FIFA ワールドカップ」(W杯)を3D放送することで協力したと発表した。スカパー!HDとスカパー!光で、全試合中25試合を3Dで放送する。
3Dで放送するのは、スカパー!が新たに開設する3D専門チャンネル「スカチャン3D169」。6月19日のオランダ対日本戦を皮切りに、7月11日の決勝戦の生中継を含む、25試合を3D映像として放送する。
スカパーJSAT 執行役員専務の田中晃氏は「スカパーでは5月中旬にW杯専門チャンネルを開局し、全64試合を放送する。番組は生中継に録画、ダイジェストも提供し、W杯三昧を楽しんでほしい。今回の大会では、これらの番組に加えてワールドカップ中継を新しい形で楽しんでもらおうと、ソニーと共同で3D映像を提供していきたいと思っている」と話した。
3D専門チャンネルであるスカチャン3D169では、サイドバイサイド方式で3D番組を提供。今後発売されるすべての3Dテレビでの視聴に対応するという。チャンネルまたはパック、セットなどの契約があれば、無料で視聴できる。放送開始となる6月19日には、記念番組として「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ3D」を放送する。
FIFAオフィシャルパートナーであるソニーの3D&BDプロジェクトマネジメント部門部門長の島津彰氏は「サッカーの新しい試みとして、FIFAに3D映像で収録することを持ちかけ、それが実現した。作り上げた映像はソニーのショールームなどで視聴できるほか、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントからBlu-ray Discとして発売する予定だ。ただ、スポーツなので放送で見たいという思いがあることも事実。ソニーでは放送の権利をもっていないので、スカパーJSATとパートナーシップを結び放送できる体制が整った」とした。
ソニーでは、6月10日に第1弾の3D対応テレビ「KDL-40LX90/46LX900」を発売。7月中には3シリーズ8機種の対応テレビが出揃う。また、ソニー製のスカパー!HD対応デジタルCSチューナと対応のBlu-ray Discレコーダーを組み合わせて、3DのHDの映像を記録できるとのことだ。
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