米連邦通信委員会(FCC)は米国時間3月11日、消費者がブロードバンド接続のダウンロード速度とアップロード速度を測定できるようにする新ツールを公開した。専用サイト「www.broadband.gov」で利用できるこの測定ツールは、ワイヤレスおよび有線のブロードバンド接続に対応する。このツールは、レイテンシー(待ち時間)、すなわちユーザーのコンピュータと測定サーバとの間をデータが往復するのにかかる時間や、そのレイテンシーの揺らぎであるジッターを測定することもできる。
FCCは2010年3月第3週、連邦議会に国家的ブロードバンド計画を提出し、すべての米国人がブロードバンド接続を利用できるようにするための政策提案と情報を提供することになっている。同ツールの公開は、そのわずか数日前というタイミングだった。
ブロードバンド速度を測定するツールは、長年にわたって提供されてきた。Speakeasyは数年にわたり、人気の速度測定サービスを提供してきた。また、Time Warner Cableなどのインターネットサービスプロバイダー(ISP)も、消費者が接続速度を測定できる独自のサイトを提供している。
FCCのツールがこれらのサービスと異なるのは、消費者に対して匿名で住所を知らせるよう求めている点だ。そのデータは「Broadband Dead Zone」というレポートにまとめられ、このレポートが米国内の各地域についてブロードバンド接続速度に関する詳細な情報を提供することになる。同レポートはオンラインで入手できるようになる予定だが、FCCは、全データのプライバシーを守ることを約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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