動画編集ソフトを開発するLoiLoは2月9日、教育機関向け動画編集ソフト「ロイロエデュケーション」の予約受付および体験版のダウンロード提供を開始した。発売は2月22日から。
ロイロエデュケーションは同社が開発する動画編集ソフト「Super LoiLoScope」をベースにした教育機関向けの動画編集ソフト。子供でも理解しやすいインターフェースに改修したほか、学校での授業に向けて教員用の管理機能などを追加している。NHKの教育番組を企画制作するNHKエデュケーショナルが監修した。
Super LoiLoScope同様、動画や静止画、音楽といったメディアファイルを机の上にカードを並べる感覚で管理し、動画編集をできる。また、グラフィックプロセシングユニット(GPU)で動画を処理することで、高速な動画プレビューが可能。さらに、Windows 7とマルチタッチデバイスを利用すれば、タッチ操作での動画編集にも対応する。
AVCHDやHDVなど、幅広い動画形式にも対応しており、CUDA対応のNVIDIAグラフィックカードを利用すれば、高速な出力も可能だ。また、複数教育機関での試用をもとに、比較的低スペックのPCでも動作できるよう設計されている。
そのほか、PCを使った授業を想定し、教員PCから動画素材や動画作品の長さ、作品のサイズ、保存場所などを設定できる機能を用意。さらに、ログイン時に入力する名前をもとにファイル名を生成。同じファイル名が存在する場合はファイル名の最後にナンバリングをすることで、出力した動画を誤って上書きしないよう配慮している。
この製品は、NHKの主催するイベント「NHK教育フェア 2008」にて開催されたワークショップ向けに、NHKエデュケーショナルと共同開発した子ども向け動画編集ソフト「そうぞうエディタ」がベースになっている。
LoiLo取締役の杉山竜太郎氏は「もともと(LoiLoの製品は)教育向けに特化したものではなく、子どもが動画編集できるのか? と思っていた。しかしワークショップで、子どもが大人より優れた作品を作っているのを見て、『子ども達に自分から発信する表現力を持ってもらえれば』と思い、開発を続けて今日に至った」と語る。
ロイロエデュケーションの動作環境は以下のとおり。
また、価格は以下のとおり。LoiLoのサイトにて直接販売するほか、エヌ・ティ・ティコム チェオが教育機関を中心にした販売を担当する。
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