Amazonは「Kindle」の外堀としての役割を果たすエコシステムを構築するため、同デバイスを開発者に開放しようとしている。
Amazonは米国時間1月21日、「Kindle Development Kit」を公開し、ソフトウェア開発者がKindle向けのアプリケーションを構築できるように、彼らにツールとドキュメンテーション、プログラミングへのアクセスを提供する予定だと発表した。
Amazonは、これによって登場しそうなアプリケーションについて、いくつかのアイデアを披露している。
全てに共通しているのは、Kindle Development Kitは同デバイスの3G接続機能やそのほかのユニークな機能を活用する、ということだ。
多くの点で、Amazonの戦略は理にかなっている。Apple製タブレットの発表が近づく中で、Amazonは20日、電子書籍の価格を抑えてパートナーを囲い込むために、作家および出版社への印税モデルに修正を加えた。
そうしたことを考慮すると、Amazonがアプリケーションの分野に進出するのは当然だろう。当初は、愛書家向けの言葉遊びやパズルが成功を収めるはずだ。しかし、Kindleユーザーがより高度なアプリケーションを欲するようになったとき、同デバイスは少し古くさく見えるかもしれない。例えば、Kindleはカラースクリーンを搭載していない。ウェブブラウジングは好意的に見ても、まずまずといった程度だ。簡単に言うと、Kindleにはいくつかの制限がある。KindleアプリケーションがiPhoneゲームのようにならないのは明白だ。Kindleユーザーは、その現実を受け入れることができるだろうか。
それは、やがて明らかになるだろう。Amazonの開発者向けキットは2月に限定ベータ版として公開される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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