UPDATE 経済が回復の兆しを見せ始める中、Googleは第4四半期(2009年10-12月期)も引き続き業績を伸ばした。同社の売上高は、堅調な広告売り上げに支えられ、アナリストらの予測を上回り、前年同期比17%増となった。
同社の最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏はアナリストらとの電話会見で、2009年は「変動の1年だったが、なんとかすばらしい結果を残すことができた」と述べた。「デジタル経済は非常に早いペースで成長を続け、目まぐるしく変化して、オンライン広告に大きな変化をもたらした。そしてわれわれは今後もこの分野を追求していくつもりだ。2010年も全速力で事業に取り組んでいく」(Schmidt氏)
2009年12月31日を末日とする同四半期の売上高は、トラフィック獲得コスト(TAC)を除くと49億5000万ドルで、アナリストらの予測である49億2000万ドルをわずかに上回った。トラフィック獲得コストを含めたGoogleの総売上高は、66億7000万ドルだった。
株式報酬などの費用を除いた利益は21億9000万ドル、1株あたり6.79ドルだった。こちらもアナリストらの予測である1株あたり6.50ドルと、前年同期の16億2000万ドル、1株あたり5.10ドルを上回った。
すべての経費を含めた利益は19億7000万ドル、1株あたり6.13ドルとなった。前年同期は、3億8100万ドル、1株あたり1.21ドルだった。Googleのパートナー企業らと共同の売上高に含まれるトラフィック獲得コストの総額は17億2000万ドルで、広告売上高の27%を占めた。
ペイドクリック数は、前年同期比13%増、平均クリック単価は5%増となった。
Googleが所有するサイトの売上高は44億2000万ドルで、総売上高の66%を占め、前年同期比16%増となった。一方、AdSenseプログラムに参加するパートナーサイトの売上高は20億4000万ドルで、総売上高の31%を占め、前年同期比21%増だった。米国外における売上高の合計は、35億2000万ドルで、総売上高の53%となった。
同社は、決算報告では今後の見通しを明らかにしなかったが、今後も膨大な資本投資を続ける予定であると述べた。またGoogleは引き続き、雇用(特にエンジニアリングおよび営業担当者)、技術革新(具体的には検索分野)、および買収に投資していくつもりであると同社幹部らは述べた。Schmidt氏は、「第4四半期は、少なくとも1カ月に1件のペースで買収を実施した」と述べた。「そのペースを維持するつもりである」(Schmidt氏)
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