Adobe Systemsは厳しい会計年度を締めくくるにあたって、「顧客需要の改善」を確認できたと述べている。
Adobeの2009会計年度第4四半期(9-11月期)は、売上高が7億5730万ドル、純損失が3204万ドル(1株当たり損失は6セント)で、前年同期の売上高9億1530万ドル、利益2億4590万ドル(1株当たり利益46セント)から減少となった。同期の業績には、Adobeが先ごろ買収したウェブ分析企業Omnitureの業績も含まれている。Omnitureは2630万ドルの売上高を記録した。
非GAAPベースの利益は2億680万ドル(1株当たり利益は39セント)だった(決算報告書)。ウォール街は、非GAAPベースの1株当たり利益を37セントと予測していた。
Adobeの2009会計年度通期(2008年12月-2009年11月期)の売上高は29億5000万ドルで、純利益は3億8650万ドル(1株当たり利益は73セント)だった。これは、売上高が35億8000万ドル、純利益が8億7180万ドル(1株当たり利益は1.59ドル)だった前年と比較すると、大幅な減少である。
今後の業績見通しについて、Adobeは2010会計年度第1四半期の売上高が8億〜8億5000万ドルの範囲になると予測した。これはウォール街予測の売上高7億9800万ドルよりも少し高いが、同社幹部陣が述べたところによると、第1四半期には通常、「若干の季節的減少」があるため、「慎重」な予測だという。Adobeは、非GAAPベースの1株当たり利益を34〜39セントの範囲と予測している。ウォール街は、1株当たり利益を37セントと予測していた。
Adobeは、不透明な経済状況が続いているため、2010年通期の予測は公表しないと述べたが、以前発表したとおり、同年に最低でも34%の非GAAPベース営業利益率を目指すことは明らかにした。
幹部陣は、2010年に向けての見通しについて依然として期待感を持っており、同年は4つの主要分野に注力すると述べた。その4つの分野とは、Creative Suiteのリリース、企業向け市場での2桁成長の推進、Omnitureとの価値創造、「Flash」プラットフォームの推進である。
そのほかの数値データ:
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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