マイクロソフト、「Office 2003」の不具合を修正--原因は証明書の有効期限切れ

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、小林理子2009年12月15日 10時16分

 Microsoftは、アクセス権限管理機能で保護された一部のファイルに、「Office 2003」のユーザーがアクセスできなくなっていた不具合を修正したと発表した。

 この不具合は米国時間12月11日に明らかになったもので、Microsoftの「Rights Management Service」(RMS)による技術で保護されたファイルに、Office 2003のユーザーがアクセスできない状態になっていた。

 Microsoftは12月12日、この問題を解決するものとして、「ホットフィックス」と呼ばれるダウンロード用ソフトウェアを公開した

 同社は、Office Sustained Engineeringブログに投稿した短い声明文の中で、「RMSで保護されたOffice 2003文書を開けないという問題は、ホットフィックスにより解決した」と述べた。

 筆者は現在も不具合の原因に関するより詳細な情報の入手に努めており、追加情報が得られ次第この記事を更新するつもりだ。

 更新情報(太平洋標準時午前11時22分):Microsoftによれば、今回の問題はOffice 2003における証明書の有効期限が切れたことが原因だったという。同社の担当者は「このため、Office 2003のユーザーは『Active Directory Rights Management Service』(AD RMS)またはRights Management Services(RMS)で保護されたOffice 2003文書を開くことができなくなった」と述べるとともに、Microsoftは12月10日夜にこの問題を最初に確認し、12月12日昼には修正を施したことを明らかにした。

 暗号化の証明書は、Office 2003で初めて導入された。Microsoftによれば、「当時われわれは、より洗練された新たな暗号化技術に基づいて(アクセス権限管理)機能の再評価や更新を行えるよう、こうした証明書には短期間の有効期限を設定することが重要だと考えていた」のだという。

 「本来の目的は、より新しい技術に対応できるよう、時間の経過とともに証明書を更新し、強化することだった。当社は今回の件について、これまで問題を修正することだけに注力していたため、まだ徹底した事後調査を行っていない。今後このような事態が二度とと起こらないよう、長期的な解決策を検討していくつもりだ」とMicrosoftは述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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