幻のタブレット「CrunchPad」、新名称「JooJoo」で発売へ

文:Rafe Needleman (CNET News) 翻訳校正:編集部2009年12月08日 12時08分

 TechCrunchの元パートナー企業であるFusion Garageは米国時間12月7日、Linuxベースのウェブブラウジングタブレットをリリースする計画の詳細を明らかにした。

 これは、TechCrunchの創設者Michael Arrington氏が自身のブログで、Fusion Garageが同製品に関する同社との提携を解消したことを発表するまでは「CrunchPad」という名前で知られており、ウェブ閲覧向けに設計されたタッチスクリーン搭載のスレート型コンピュータとなる見通しだった。同製品はまた、OSをロードし、稼働するために必要な分以外にはローカルストレージを持たないとされていた。Arrington氏は、同製品を300ドル未満で市場に提供したいと考えていると述べたが、ヒット商品になるとは思っていないと述べていた。

 Arrington氏はつい先日、両社の提携解消が訴訟につながる可能性が極めて高いと述べていた。

 Fusion Garageはこれまで本件についてコメントしておらず、両社の提携解消については、TechCrunch側の一方的な主張のみによって公表されていた。

 Fusion Garageの最高経営責任者(CEO)であるChandra Rathakrishnan氏は7日、ウェブのビデオキャストで、本件に対する自身の見解を述べ、同製品のリリース計画を明らかにした。

 Rathakrishnan氏は、同製品の新しい名前は「JooJoo」であり、499ドルで近日中に予約注文を開始すると述べた。その価格は、Arrington氏が望んでいた300ドル未満よりもずっと高くなっている。発送は8〜10週間後に開始する予定となっている。

 価格が高い点についてRathakrishnan氏は、望んでいた300ドルという価格では「価値のあるものが提供できない」と述べ、「Kindle DX」や「iPhone」などの製品は、画面がさらに小さいのに価格はもっと高いことを指摘した。

 JooJooには12.1インチの容量性タッチスクリーンが搭載され、データキャッシュ用のローカルストレージは最小限で、Wi-Fi対応だが、セルラー接続はできず、9秒間で直接ブラウザを起動する、とRathakrishnan氏は述べた。電池寿命は5時間で、重量は2.5ポンド(約1134g)であるという。電源スイッチ以外に物理的なボタンはなく、色は光沢のある黒の1種類のみで提供される。Fusion Garageが開発したOS兼ブラウザである同製品は、フルHD動画を再生することができるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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