ドコモ、フレパー・ネットワークスとのMVNO協議を終了--仮想空間の虚偽勧誘問題で

永井美智子(編集部)2009年11月30日 20時20分

 NTTドコモは11月30日、フレパー・ネットワークスとのMVNO(仮想移動体通信事業者)に関する協議を終了したと発表した。両社は2009年4月に基本合意書を締結し、協議を続けていた。

 NTTドコモによると、フレパー・ネットワークスは11月27日付けで消費者庁より業務停止命令を受けた、ビズインターナショナルの仮想空間サービスにおいて重要な役割を果たしていたとされたことから、同社の経営判断に基づいて協議を終了したという。フレパー・ネットワークスに対しては30日付けで協議終了の通知をしたとのことだ。

 ビズインターナショナルは、「XINGWORLD(エクシングワールド)」という仮想空間サービスとDVD、IP電話などをセットにしたビジネスキットを39万8000円で販売していた。この際、高スペックのPCでないと動かないにもかかわらず、「どんな内容のパソコンでも大丈夫」など虚偽の説明をしており、また、「10万人揃えば必ず儲かる」などと話して勧誘をしていた。これらのことが不実告知や断定的判断の提供といった違法行為にあたるとして、消費者庁から6カ月間、連鎖販売取引に関する業務の一部を停止するよう命じられている。

 フレパー・ネットワークスは消費者庁から、ビズインターナショナルが連鎖販売取引の業務を遂行する上で重要な役割を果たしていた企業として公表を受けた。同社はエクシングワールドの課金システムなどを開発していたほか、広域負荷分散サーバー網などを提供していた。また、ビズインターナショナルが開催した会議において、「今やればマーケットは必ず取れる。我々の開発力、IDR(※編集部注:エクシングワールドのシステム開発企業)の開発力、そして皆さんの販売力を足して、天下が取れないはずがない」などの発言をしていたとされる。

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