未来の人たちが「自分が使っているiPod脳インプラントは、どうやって考え出されたのだろう」と考えたとき、歴史家はAppleによる2008年の特許申請を見直して、失われていた進化の一部に気づくかもしれない。そう、それは、インナーイヤー型iPodである。
もちろん、多くの人はこれを単に統合メモリとオーディオ再生機能(音楽、ボイスメール)を搭載したBluetoothヘッドセットに関する文書と思うだろう。しかし小説家のGeorge Orwellではないが、筆者には、Appleがこの特許を起点に少しずつわれわれの脳内へと歩を進めていくと思えてならないのである。読者にも特許概要を実際に読んで、確かめてもらいたい。
ワイヤレスヘッドセットには付加機能があり、ワイヤレス接続した外部デバイスが使われていない状態でも、ヘッドセットを装着することでその機能を利用することができる。これが実現するのは、メディアプレーヤーをワイヤレスヘッドセットに組み込んだためである。メディアプレーヤーとは例えばMPEG-3(MP3)ファイルのような音声ファイルを再生するオーディオプレーヤーのようなものを指す。ユーザーがボイスノートをとれるようにメディアプレーヤーに録音機能を持たせることも考えられる。さらに、電話(携帯電話と固定電話)を外部デバイスとして使用する場合、通話のすべてや一部を録音することができる。同様に、電話で受け取ったボイスメールメッセージをヘッドセットに転送して、後からオフラインで再生することも可能。ヘッドセットで録音したメディアファイルを外部デバイスにダウンロードすることもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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