ワシントン州レドモンド発--Wikipediaで普及したやり方に基づいて、Microsoftの研究者2人が同社内のすべての人物とプロジェクトを網羅した社内Wiki「Micropedia」を構築した。
Microsoftの研究者であるSteve Ickman氏によると、同社内のSharePointサイトは用途によっては便利であるものの、Wikipediaのエンジンには、Microsoft製品に欠けている機能がいくつかあるという。特にアーカイブ機能の存在は大きいという。SharePointサイトでは通常、プロジェクトの現在の状況のみが表示される。
Ickman氏はSharePointサイトについて、「いったん状況が変化すると、前の状況は消えてなくなってしまう」と述べている。これに対してMicropediaでは履歴が保存され、過去のプロジェクトや、退職した人物も含めてそのプロジェクトで働いていた人物に関する情報を入手することができる。
同氏は「私はWikiの大ファンだ」と述べている。サイトを立ち上げるために、Microsoft ResearchのTom Laird-McConnell氏がMicrosoftの従業員情報を元にして、それぞれの従業員のためのページと、従業員がかかわっている、あるいはかかわったことのあるそれぞれのプロジェクトのためのページを作成した。このサイトでは、掲載されている人物やプロジェクトについて誰でもコメントを付けることができ、Wikipediaに掲載されている情報も別ペインで表示されるようになっている。
Laird-McConnell氏によると、Wikiを社内のみんなに公開することで、Microsoftのある部門に属する人々が、他の部門の人々は何をしているのかということを知りやすくなるという。Microsoftが現在提供しているツールはほとんど、チームによって管理され、権限が厳しくチェックされるようになっている。
「相互協力はほとんど存在していないのだ」(Laird-McConnell氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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