角川グループホールディングス(角川グループ)とグリーは2月24日、角川グループが保有する雑誌、書籍、映画、アニメ、コミック、ゲームなどのコンテンツとソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」のソーシャル性を活用し、新たなコンテンツを提供するために業務提携した。
両社はGREE会員に角川グループのコンテンツを提供し、双方のユーザー基盤の拡大を図り、収益の最大化を目指す。2011年夏には角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」とGREEのソーシャル性を融合し、「ソーシャル電子書籍アプリ」を提供する。
ソーシャル電子書籍の特徴は、自分が購入した書籍を友だちと紹介しあうこと、自分の購買履歴や書評を友だちと共有すること、友だちが欲しがっている書籍を購買してプレゼントすることなど。将来的には、複数の友だちと書籍を読み進めたり、複数のユーザーの選択によってストーリーが変わったりする新しいコンテンツも共同で開発するという。
また近日中に角川グループのコンテンツを活用したソーシャルアプリをGREEで提供する。第1弾は人気ライトノベル「GOSICK」のソーシャルアプリ。ほかにも「涼宮ハルヒの憂鬱」「源氏物語」「ぺらぶ! a cappella love!?」の3タイトルを筆頭に、順次アプリを提供していく。
さらに両社のサービスとメディアを連携させた共同プロモーションも展開する。書籍の商品帯や販促物に二次元コードを付記し、そこからアクセスすることでソーシャルアプリの限定アイテムを付与するなどの施策を検討しているという。GOSICKのソーシャルアプリでは、BOOK☆WALKER上のGOSICK原作を購入すると、限定アイテムがもらえるキャンペーンを3月中旬から実施する。源氏物語では、今冬公開予定の映画、原作の書籍、ソーシャルアプリを連携させたプロモーションを共同で展開する予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」