■余裕をもって早めに準備
昨年と今年の4月1日から8月末までのアラジン・サーチ検索全体のうち「浴衣」を含むキーワードの検索数の昨年と今年の推移を見てみました(図1)。昨年、今年ともに浴衣の商戦はゴールデンウィーク明けから序々に伸びてゆき、7月の中旬でピークを迎え8月に入ると落ち着いています。 母の日や父の日などのギフトが直前に集中しているのとは様子が異なり、花火大会シーズンの2週間以上前から余裕をもって準備しているようです。今年は例年にない猛暑でしたが、検索数を見る限り特に影響はみられず、夏の風物詩として浴衣が定着しているのでは、と思われます。
■今年上昇のキーワードは、「レトロ」「子ども浴衣」「トールサイズ」
表1はアラジン・サーチの検索ログで「浴衣」と合わせて検索されたキーワードの15位までのランキングです。昨年と比較して検索数が大きく増加したキーワードは、「子ども浴衣」「トールサイズ」などです。中でも「子ども浴衣」の増加が大きくみられましたが、これは子ども手当支給による影響なのでしょうか?
昨年上位にあった「ミニ浴衣」は、今年は大幅に減少しました。また。昨年見られた「ドクロ」「ゴスロリ」「レース衿」などのキーワードは、今年は見られず、検索キーワードとして「レトロ」が増加したことに加え下位のロングテール部分にもオーソドックスでシンプルなキーワードが見られています。一方、「髪飾り」「帯飾り」などの検索が昨年より増えており、奇抜なデザインよりも浴衣の着こなしをより楽しむ傾向にあるようです。
「藍染」は、定番として常に上位に見られますが、今年の特徴として「ピンク」「白」など可愛い色目のキーワードが増加しました。
■女性用の甚平
「浴衣」とあわせて「甚平」の動きを調べてみました(図2)。「甚平」は「浴衣」とほぼ同じように推移しています。「甚平」は父の日ギフトの定番という印象が強いですが、実は、「甚平」を検索している人の半数以上が女性用の甚平を探しているようです。「甚平」も「浴衣」と同様、昨年は「個性的な」「ハワイアン」「ヒョウ柄」などから、今年は「シンプル」なものが求められました(表2)。
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