PCゲームユーザーのアカウントが裏市場で大々的に取引
ネット犯罪者たちは、オンラインで楽しむPCゲームのログインデータを狙っています。彼らは、ゲームのフォーラムやチャットに紛れ、サポートと偽ってパスワード等を聞き出し、そのデータを裏市場で第三者に販売して多大な利益を得ています。G Data Software株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:Jag 山本)は、このような事態に警告を発するとともに、安全にPCゲームを楽しむためのTIPSを提供します。
EUでは成人4人に1人が(ヨーロッパインタラクティブソフトウェア連盟調べ)、日本では約1650万人が(コムスコア調べ)、オンラインで楽しむPC ゲームのユーザーであると言われています。ネット犯罪者たちは、この巨大なPCゲーム市場を長い間、つけ狙ってきました。ゲームユーザーのログインデータを盗み出し、裏市場で売って儲けるというのは、今や、効率のよい「ビジネス」としてもてはやされているのです。
「良質のアカウントデータ集であれば、ドイツでは100ユーロ以上の値がついています。また、アジアでは1万ドル以上で取引されることもあります。ネット犯罪者たちは、PCゲームを効率のよい儲け手段とみなしているのです。」(ラルフ・ベンツミュラー、G Dataセキュリティラボ所長)
フォーラム、チャットにおけるフィッシング
たとえば、犯罪者たちの仕掛ける罠の一つに「偽サポートスタッフ」があります。フォーラムやチャットに紛れ、ゲーム会社のサポートのふりをしてユーザーのアカウントを聞き出します。勝手にパスワードを変えてしまえば、そのアカウントの乗っ取りはたやすくできてしまいます。特にビギナー(ニュービー)が狙われています。
偽サイトの危険性
G Dataでは2010年に入ってから66,500の詐欺サイトやマルウェアを仕込んだサイトを分析してきました。そのうち6.5%が、PCゲームにかかわる内容でした。
トップは、MMORPG(不特定多数と対戦を行うタイプ)で35%を占めました。ここには、ワールド・オブ・ウォークラフト(WoW)やメティン2、ルネスケイプ、チビアなどが含まれています。次いで、カジノ(25%)、子供向け(12%)、Steam(11%)となりました。
最も多い手口は、偽サイトへの誘導があります。ユーザー数の多いゲームのオリジナルページを模倣したサイトを用意し、ネット上に公開し、この偽サイトにアクセスしたユーザーのアカウントを盗みとります。
裏市場
ネットの裏市場では、カード情報、プログラムやゲームの登録キー、IDとパスワード、など、あらゆるものが取引されています。価格は、提供されるデータ量や知名度、ゲームのレベル上昇状況などで変わります。
一例として、SteamとBattle.netのアカウントの価格相場を掲げておきます。
16ゲームのアカウント(Counter-Strike、Half-Life、その他のアドオンを含む) =40ユーロ
8ゲームのアカウント(Counter-Strikeを含む) =35ユーロ
Call of Duty: Modern Warfare 2 Uncut =22ユーロ
Counter-Strike: Source、Counter-Strike 1.6、Half-Life 2 Episode 1 & 2、Team Fortress 2 =20ユーロ
Call of Duty: Modern Warfare 2、Order of War、Order of War Challenge =20ユーロ
Counter-Strike: Source、Day of Defeat、Half-Life 2 Lost Coast、Half-Life 2 Deathmatch =16ユーロ
Alien vs. Predator Uncut =12ユーロ
Starcraft II: Wings of Liberty、World of Warcraft =10ユーロ
Empire: Total War、Warhammer 40.000 Dawn of War II、Warhammer 40.000: Dawn of War II Chaos Rising =10ユーロ
GRID =5ユーロ
Trackmania United Forever、Tombraider: Underworld =5ユーロ
Counter-Strike 1.6 =5ユーロ
Stem&Battle.netアカウントにおける取引価格例(G Dataラボ調べ)
PCゲームユーザーが攻撃や詐欺から身を守る7ヶ条
ネット犯罪の脅威を避けて安全にPCゲームを楽しむには、以下の7項目をチェックしてください。
1)ウェブサイトに潜むウイルスをチェックするHTTPフィルタを使いましょう。
2)外部からの攻撃や内部からの勝手な通信を遮断するファイアウォールを使いましょう。
3)メールからの怪しい誘いを避けるためにも、スパムフィルタを含む製品をご利用ください。
4)数字、アルファベット、特殊記号を混ぜた、8文字以上のパスワードを使用してください。
5)いくつかのパスワードを使い分けてください。
6)入力済のパスワードをブラウザに自動表示させないでください。
7)詐欺サイトに引っ掛からないように、常に表示されたURLを確認しましょう。
25周年を迎えるジーデータソフトウェア
G Data Softwareは、1985年に創業し、1987年に世界最初の個人向けウイルス対策ソフトを発売した、ドイツのセキュリティソフトウェア会社です。 EUを中心に、個人向け・法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立しました。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率です。また、新種や未知ウイルスへの防御、フィッシング対策、迷惑メールへの外国語フィルタなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。
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*本リリースに記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標または登録商標です。
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窓口: 瀧本往人
E-mail: gdata_japan_info@gdatasoftware.com
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