世界の太陽光発電市場は、排出規制、開発の進展、環境への関心の高まりから、2009年比で78%上昇し、2010年に12.7ギガワットに
世界最大の企業団体である欧州太陽光発電工業連盟(EPIA:European Photovoltaic Industry Association)は、世界の太陽光発電は2010年に12.7ギガワット(GW=1000MW)になり、2009年に比べると78%上昇するとしていると、Reutersが報告している。
2009年に、太陽光発電は約7.2GWまで普及し、2008年比で15%の成長であった。世界の太陽光発電の累積発電量は22.9GWで45%に昇った。
世界中で太陽光発電システムの需要が非常に高まっており、太陽光発電の各メーカーは大きく成長した。世界中での研究開発の進捗、政府の奨励金、二酸化炭素排出削減の法規制、環境問題への関心の高まりがこのような成長を支えた。
それ以外の重要な要因は、コストの下落である。最近数年間、より効率的な技術、政府のクリーンエネルギーへの奨励金、材料価格の下落などによって、太陽エネルギーのコストは下落している。今後は、経済の回復に伴って、家庭への太陽光発電の普及が進むかもしれない。
2010年に、ドイツの太陽光発電市場は触媒の働きを果たすだろう。2010年の新規導入の総計が4.5GW近くまで伸びると予測されている。ドイツの太陽光発電市場は、2008-2009年に約2GWから3.8GWに上昇し、世界の太陽光発電市場の52%以上を占めた。
インドの調査会社RNCOS社の調査レポート「世界の太陽光発電市場調査:市場動向と2013年までの予測 ー Global Photovoltaic Market Forecast to 2013」は、世界の太陽光発電の導入は、2010年以降堅調な市場に支えられ、CAGR約27%で成長し、年間16.5GWに達するだろうと報告している。
「太陽光発電製品の出荷数が増加し、様々な産業に大きな変化をもたらしている。奨励策が徐々になくなる間にも、新しいビジネスモデルが最先端の市場促進要因になってきている。製造コストが下落したことも、太陽光発電産業の大きな成長の要因である。奨励策や補助金無しで成長を維持するのは大変なことではあるが、太陽光発電市場は、今日最も興味深い産業である」とRNCOS社の調査アナリストは語る
【調査レポート】
世界の太陽光発電市場調査:市場動向と2013年までの予測
Global Photovoltaic Market Forecast to 2013
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