先日あるMicrosoft幹部が、Googleの使用をやめることを、たばこをやめることに例えた。最後にたばこを吸ってから10周年の記念日が近づいている筆者は、その言葉を実際に試してみることにした。
もちろん、そのような誇張がなければ、これほど効果的なマーケティングにはならないだろう。しかし、ウェブ全体に広がるGoogleの存在が、競合他社から、さらには味方からも、そのような反応を誘発することは確かだ。検索から「Google Maps」「Gmail」、そして「YouTube」に至るまで、毎日のインターネット利用の中でGoogleを避けて通ることは難しいかもしれない。
しかしそれは、不可能ではないし、地球上で最も依存性の高い薬物の1つを断つことには到底及ばない。筆者は1週間、Googleが作成したもの、所有しているもの、もしくはその他の形で提供しているあらゆるものを使用しないと誓ったが、Googleと手を切るのは驚くほど簡単だった。
Googleは習慣だが、喫煙は依存だ。そしてGoogleはおおむね、ユーザーを同社のシステムに囲い込むことはしないという誓いを守っている。2月半ばの1週間、筆者がなくて困ったGoogleのサービスはほんのわずかであり、またそれはほとんど、代わりのサービスになじみがなかったためだった。
というのも、Googleをやめるのにもっと適した1週間を選ぶことができたはずだからだ。前後に、自宅の購入、結婚式の計画、タホー湖への旅行があったため、筆者の日常生活は、それでなくてもいつもの調子とは違っていた。さらに「Google Buzz」がリリースされたことにより、Googleが同サービスに施した変更を把握するため、時に誓いを破らなければならなかった。
しかし、Googleとウェブ全体にわたる同社の勢力拡大におそれをなしている人も、心配は無用だ。代わりはいくらでもある。
これはおそらく、避けるのが最も簡単なサービスだろう。筆者は「Mac」ユーザーであり、主に「Firefox」をデフォルトのブラウザとして使用している。別の検索エンジンへの切り替えは、ツールバーにある検索バーをクリックするだけで簡単にできる。「Safari」とその組み込みGoogle検索バーを使っている場合はもっと複雑だが、ウェブの閲覧に必ずしもSafariを使う必要はない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力