Googleへの批判がかつてない程高まった1年が終わろうとする中、同社は休暇前の静かな午後を利用して、「オープン」であるとはどういうことかについての声明を発表した。
Googleの製品管理担当シニアバイスプレジデントJonathan Rosenberg氏は米国時間12月21日、当初は従業員への覚書として書いた「The meaning of open(オープンの意味)」をGoogleの公式ブログに投稿した。その中でRosenberg氏は、さまざまな文脈における「オープン」の意味は理性的な人たちの間で意見の相違があり得るが、オープンテクノロジとオープンな情報の活用はGoogleの最も重要な中心的価値のうちの2つであるというGoogleの信念を明確に述べた。
Rosenberg氏は、この覚書の中でGoogleの従業員に次のように述べている。「これ(意見の相違)が頻発しているため、われわれが皆理解でき支持できるような明確な表現で、われわれのオープンの定義を明確にする必要があると判断した。以下は、Googleでのわたしの経験と同僚数人からの意見に基づいた、そのような定義だ。われわれは、これらの原則に基づいて会社を経営し製品決定を行っている。したがって、注意深く読み、吟味し、討論してほしい」
Rosenberg氏が言う必要に迫られたことの多くは、Googleを追いかけてきた者にとって目新しいことではないはずだ。同社は、オープンソースプロジェクトの価値を信じ、それを実行するテクノロジではオープン標準の使用を信条としているが、だからといって、有名な検索アルゴリズムを近いうちにオープンソース化する計画を立てているというわけではない。Rosenberg氏は、「これらのシステムを開放してしまえば、人々がわれわれのアルゴリズムで『ゲーム』をして、検索や広告品質のランク付けを操作できるようになってしまう。これにより、すべての人にとってわれわれの質が下がることになる」と記している。
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