ニューヨーク発--Appleは、さらに多くの場所での大型直営店開店など、積極的な小売戦略で、市場シェアを拡大したいと考えている。
Appleの小売担当シニアバイスプレジデントであるRon Johnson氏は、マンハッタンで4番目となるアッパーウェストサイドの直営店のメディア向け先行公開で、同社の小売戦略の焦点は消費者にPCから「Mac」へ移行してもらうことだと述べた。
「Apple Storeには、移行する人を引きつける力がある。われわれの小売店に来る人の約半分は、初めてMacを購入する人だ」(Johnson氏)
Johnson氏によれば、対面式の顧客サービスおよびサポートを提供するAppleの「Genius Bar」などのサービスを利用することで、ユーザーは安心してPCからMacへ移行できるという。例えば、Appleが提供する「One to One」サービスでは、新たにMacユーザーになった人はAppleに古いコンピュータを預けて、そのコンピュータから新しいMacにファイルを移してもらうことができる。
このサービスは99ドルで1年間利用でき、ユーザーはファイルの移動完了後、Appleの担当者と一対一で対面して、新しいコンテンツがコンピュータ上のどこにあるのかを知ったり、高度な機能の利用方法を学んだりすることができる。1年間の利用期間内であれば、この一対一の指導サービスを好きなだけ利用することが可能だ。
またJohnson氏によると、Apple Storeは、顧客が購入前に新製品を試したり遊んだりできるよい方法を提供しているという。たとえ顧客がMacや「iPhone」「iPod」をApple Storeで購入しなかったとしても、Apple Storeでそれらの製品を実際に見ることで得た経験は、購入の決心を促すために十分な場合がよくある。
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