サンディエゴ発--登場から2年の歳月を経て、Googleの「Android」で動作する携帯電話が、いよいよ大挙して市場に参入しようとしている。
ここ数カ月ほどの間に、GoogleのモバイルOSで動作するデバイスが9機種発表された。例えば、11月に発売の「Motorola CLIQ」や、当地で開催の展示会CTIA WIRELESS I.T. & Entertainment 2009で米国時間10月7日に発表された新機種「Samsung Moment」などだ。このほかにも多数、すでに正式に発表されたものから、開発中だとうわさされているものまで、Androidデバイスの計画が進行している。
サムスンの広報担当者であるKim Titus氏は7日、展示会CTIAで、「ここではAndroidに多くの関心が寄せられている」と述べた。同社はこの展示会で、Android端末2機種を展示した。Samsung Momentと「Samsung Behold II」だ。「これらのデバイスは、企業顧客に加えてコンシューマーやプロシューマーにもアピールするような、さまざまなユーザーをひきつける強力なデバイスとなる可能性があると思う」(Titus氏)
米国のワイヤレス通信事業者も、Google Androidの勢いに乗ろうとしている。これまでは、全米展開キャリア4社の中で最も小規模であるT-Mobile USAが、米国のワイヤレス通信事業者の中で唯一Androidデバイスを提供してきた。Motorola CLIQとSamsung Behold IIが発売されると、T-Mobileのネットワーク用に4種類のAndroidデバイスが提供されることになる。
しかしT-Mobileは間もなく、米国唯一のAndroidキャリアではなくなる。Sprint Nextelが、同社初のAndroid携帯電話となる「HTC Hero」の提供を今週から開始する。それから数週間後の11月1日には、先日発表されたSamsung Momentの販売を開始する予定だ。
米国最大のワイヤレス通信事業者であるVerizon Wirelessでも、これから数週間のうちに2機種の新しいAndroid携帯電話の提供が開始される。Verizonの経営幹部は、それらのデバイスの具体的な情報は明かそうとしなかったが、そのうち1機種はMotorola製だと予想されている。VerizonとGoogleは10月6日、両社が今後緊密に協力して、新しいAndroid携帯電話を発売する意向であることを発表した。
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