ソニーが米国時間8月18日に薄型「PlayStation 3」(PS3)を発表したことは、ほとんどのゲーマーや業界の専門家には意外ではなかった。ハードドライブやプロセッサ、ディスク読み取り専用レンズなどの部品には、かつては多大なコストがかかっていたが、その価格は下がり続け、場所も取らなくなっている。そうした部品を使うマシンも小型化していくのが当然だ。
3種の現世代ゲームコンソールのなかで、PS3は物理的なサイズが最も大きかった。次がMicrosoftの「Xbox 360」で、任天堂の「Wii」が最も小さい。消費者がより小さなガジェットを果てしなく求め続ける中、PS3の現在の形態はその期待に応えていなかった。
しかし、薄型PS3で驚くのは、ソニーがコンソールを発売した時期は3社中2番目だったものの、フォームファクタを完全に新しくしたのは最初だという点だ。先陣を切ったのはMicrosoftで、2005年11月末に北米地域でXbox 360をリリースした。ソニーと任天堂も、それぞれPS3とWiiでこれに続き、2006年11月半ばに1週間のあいだをあけて発売した。
任天堂とMicrosoftのうち、最近再デザインをしているのはMicrosoftで、HDMIポートの搭載と、内蔵ストレージの増量を始めている。また、これと並行して、システムソフトウェアの大規模な変更を行って、ゲームをハードドライブからでもプレイできるようにしている。
新型PS3の場合、これは実際にはPlayStation第4世代だ。3年の間に、内蔵ストレージの容量が20Gバイトから120Gバイトへと大幅に増加している。そして最近明らかになった、米連邦通信委員会(FCC)に出願された特許は、250Gバイトモデルの登場も間近だということを示している。
では、最初のリリースから3年で、ゲームシステムの大幅なリニューアル版を発売するのが一般的なのだろうか。それはあなたがどんな人かによる。過去3世代のゲームコンソールで行われた著しい小型化を見てみよう。ある傾向に気づくと思う。
注:この記事では、携帯用ゲーム機については書いていないが、同じような話は、任天堂の「ゲームボーイ」や「ニンテンドーDS」、ソニーの「プレイステーション・ポータブル」(PSP)のリニューアルでも成り立つ。
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