Adobeは米国時間6月30日深夜、ダイナミックウェブコンテンツ、Shockwave Flashファイル(SWF)フォーマットを含むリッチインターネットアプリケーションのインデックスの作成を支援する、最適化された「Adobe Flash Player」テクノロジをGoogle、Yahooに提供することを発表した。
おもしろそうだが、ウェブ検索者、ウェブマスター、Flash制作者にとって正確にはどんな意味があるのだろうか。CNET News.comがAdobe、Google、Yahooに尋ねたところ、いくつかの回答を得ることができた。
AdobeはGoogle、Yahooに対して最適化されたAdobe Flash Playerテクノロジを提供する。これにより、検索エンジンスパイダーは、ボタン、メニューといったFlashの「ガジェット」、サイト内のFlashウェブサイトを含むSWFコンテンツを見つけ、インデックスを作成できるようになる。
検索エンジンスパイダーが通常のHTMLページにヒットし、Flashコンテンツを見つけると、検索エンジンサーバの最適化されたFlash Playerにロードする。Googleは、ボタンをクリックする、入力するなど、人と同じ方法でFlashファイルを調べるアルゴリズムを開発している。このアルゴリズムは、操作中に見つかったすべてのテキストのインデックスを作成する。
Googleが検索結果ページのURLの下に表示されるスニペットを作成する際、キャプション、オープニングなど、Flashファイルを操作するときに見られるテキストが使われるようになる。Flashファイルに登場する単語を使って、Google検索での質問語のマッチングを行うことができる。さらに、Flashファイルに登場するURLがGoogleの巡回システムに送られ、インデックスが作成される。
全体として、より多くのコンテンツのインデックスが作成され、検索エンジンの結果ランキングが変わり、さらなるコンテンツと関連性が反映されるようになる。スニペットにより、検索結果に表示されるページについてより詳しい情報が得られる。また、検索エンジン最適化サービスを提供している企業は、HTMLベースのサイトと同様、Flashベースのサイトのランキングを上げる方法を見つけ出すことができるようになると期待される。
インターネットに接続しているデスクトップの98%以上にFlash Playerがインストールされており、Flashは広く普及している。これまで、検索エンジンはSWFファイルの一部の静的なテキスト、リンクのインデックスは作成できたが、リッチメディアファイルは動的なため、コンテンツの大半でインデックス作成が行われていなかった。基本的に検索エンジンでは確認できなかったこれらのコンテンツが検索結果に表示されるようになる。インデックス作成されたコンテンツのうち、ウェブ検索者にとって役に立たない、単語とコードが混ざりあった状態で検索結果のページに表示されるのはわずかだ。
Adobe Flash Player担当シニアプロダクトマネージャーであるJustin Everett-Church氏は、「今は、どのコンテンツが互いに近く、同時に動作しているかがわからない」と述べている。彼はこの影響を本の索引を読むことと本の中身を読むことの違いに例えた。
いいえ。しかし、ブログサイトであるSearch Engine Landは、Flash開発者は引き続き検索エンジン最適化に時間を費やし、コンテンツごとに異なるURLを作成すべきだと述べている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」