ソフトウェアの世界にもコンバージェンスの波が押し寄せてきた。Appleは先週、次期Mac OS X「Leopard」(開発コード名)へ搭載する予定の機能を取り出して、これを一足早いクリスマスプレゼントとして公開した。この「Boot Camp」は、Intelプロセッサを搭載したMacで、Mac OS X 10.4.6とWindows XP SP2のデュアルブートを実現する(Linuxのインストールに成功したとの報告もすでに数件ある)ソフトウェアで、無償でダウンロードできる。これで、AppleのMacを買うか、DellあるいはGatewayを買うかで迷わなくて済むようになったが、こんなことは初めてだ。Intel Macなら、これまでにないほど多くのOSを選べるからだ。また、MacでのWindows用アプリケーション(少なくともPhotoshopなどのグラフィック系アプリ)の実行に関しては、いまのところ優れた結果が出ている。ただ、Appleは、Bluetoothキーボードやマウスなど、一部のハードウェアがサポートされていないことも認めている。
しかし、長年Macを使い続けてきた多くのファンにとって、PCのセキュリティを確保することはまったく新しいプロセスとなるだろう。Macは、決してセキュリティ上の脅威やウイルスに強いというわけではない。Macユーザーはこれまで、単にファイアウォールやウイルス対策のことをあまり心配せずに済んでいただけだ。だが、Windows XP SP2とのデュアルブートを行うようになれば、サードパーティー製の保護手段が必要になってくる。
Boot Campはまだベータ版だ。つまり、オンラインサポートは提供されるものの、何か問題が起こっても電話による技術サポートは受けられない。AppleはBoot Campのベータ版をリリースするにあたり、Intel Macで動作するWindows OSのサポートはしないと明言していた。もっとも、Windows XP SP2の完全版を購入する必要があり、Microsoftが限定的ながらそのユーザーをサポートするため、この点は問題にならないはずだ。
そうしたことで、MacファンがBoot CampのWindows XP環境で安全を確保するのに役立つ基本情報を以下に紹介しておく。これは、PCユーザーにとっても良い復習になるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」