いつも決まった場所からしか見たことのない風景を別の場所から見たとき、全く違った風景に見えて驚くことがある。自分が立つ位置をほんの少しずらすだけで、そこには別の視界が開けているのだ。
著者はいう。「たいていの人は問題にぶつかっても、解決できるはずがないと端から決めてかかっているので、目の前に独創的な解決法があっても気づかないのです」思い込みというのは怖いもので、なかなかそこから抜け出すのは難しい。なぜなら「従来の考え方に閉じこもってほかの可能性を排除するのは、信じがたいほど楽」だからだ。
しかし鎖で縛られたように何かにがんじがらめになり、一定のサイズの中でしか考えられないという事実を認識したら、自由になりたいと思うのではないだろうか。モノにはたった1つの決まった使い方しかないわけではなく、使い手の自由な発想によって、全く違った使い方ができるのである。
4月に始まった新生活も少し落ち着き、ふと立ち止まって、自分の仕事や生活のことを振り返る余裕の出てくる5月。本書から、これからの自分に対するヒントをもらうのもいいのではないだろうか。
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