「ブクログ」は、ウェブ上に仮想本棚を作り、蔵書をオンラインで管理できるサービスだ。サービス自体は数年前から存在していたが、2009年10月のリニューアルで数多くの新機能が追加され、それまでとは全く別物と言えるサービスに生まれ変わった。
「ブクログ」に蔵書を登録すると、本棚を模した画面に書影が表示される。以前紹介した「MonoColle(モノコレ)」に近いデザインだが、表紙以外にも背表紙やリスト、ブログなど多彩な表示モードを持つことが特徴だ。またブログパーツも用意されており、自分のブログにミニ本棚も表示させられる。
蔵書は、キーワードやISBNコードの検索、登録ができる。5段階の評価やステータス、タグ付けは画面遷移なしで検索結果画面から直接できるので、大量の蔵書をすばやく登録できる。
ステータスは「読みたい」「いま読んでる」「読み終わった」に加えて「積読」の計4つが用意されているので、蔵書だけでなく、これから購入予定の本、さらに“積ん読”状態になっている本の管理もまとめてできる。もちろん各蔵書には感想を書き込めるほか、ほかのユーザーの書いた感想に対してもコメントを書き込める。タグの設定もできるので、蔵書を自分ならではのルールで分類可能だ。
本サービスは、モバイル向けのインターフェースが充実しているのもひとつの特徴だ。ケータイのカメラでバーコードを読み取って投稿できるほか、iPhoneアプリも用意され、登録、閲覧の間口は広い。
さらに商品登録時のTwitterへの自動投稿にも対応するなど、他サービスとの連携も考慮されている。ブックマークレットも用意されているので、Amazonなどで気になる商品を片っ端から登録していくという使い方も可能だ。
インターフェースは快適で、機能的にもカユいところに手が届く、作り込まれたサービスという印象が強い。レビュー数に至ってはAmazonよりも充実している書籍も少なくなく、同種のサービスの中では今最もアクティブに活用されているサイトだと言える。過去に動作の重さから挫折したことがある経験のある人も、生まれ変わった本サービスを再度試してみる価値ありだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス