自分の名前をインターネットで検索したときに、出てきた結果に驚くことがある。思っていたよりもヒット数が多かったり、存在さえ知らなかったページが表示されていたりするからだ。誰でも簡単に、本人の情報をインターネットで収集できるようになったが、今後は、それがさらに重要な意味を持つようになるという。
本書は、インターネット上にあるサービスを駆使したセルフブランディングの方法を紹介しているが、単にツールの使い方を説明しているわけではない。ビジネスを専門家にアウトソーシングするのが普通になる将来を見据えて、個人が専門性を高めてその技術を広く知ってもらうためには、どうすればよいのか? またなぜそうしなければいけないのか? を自身の体験と多くの人の実例を挙げて、分かりやすく訴える。
インターネットを使ったセルフブランディングに興味があり、効果的な活用法を模索している人にとっては十分すぎる程の情報が得られるだろう。しかしセルフブランディングなんて自分には関係ないと思っている人にこそ、インターネット上に自分の名前があるとはどういうことかを知っておくためにも、一度は目を通しておくことをお勧めする。
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