【レビュー】情報をデジタル化--ドキュメントスキャナの入門機「ScanSnap S1300」

富士通
FI-S1300
内容:情報をデジタルで残したいという諸氏から絶大な人気を誇るScanSnapに、コンパクトでさらにお手頃価格となった新機種ScanSnap S1300が登場した。使い勝手やiPhoneとの連携など、ScanSnapの活用方法も含めてレビューをお届けする。

 書類や名刺、書籍や雑誌などを素早くスキャンして簡単にPDF化でき、情報をデジタルで残したいという諸氏から絶大な人気を誇るScanSnapシリーズ。コンパクトでさらにお手頃価格となった新機種ScanSnap S1300(S1300)が発売された。使い勝手やiPhoneとの連携などを試してみた。

片手で持ち運べるScanSnap S1300

  • 「ScanSnap S1300」

 箱からScanSnap S1300を取り出すと、まず、その大きさに驚く。女性でも片手で軽々持ち運べるサイズだ。仕様書によると、1.4kgということだが、見た目の印象からか、それほど重く感じない。

  • ScanSnap S1300と新書と比較してみた

 コンパクトさをもう少し分かりやすくするために、手近にあった新書と比較してみた。その小ささが分かるだろう。

 本体に接続して使用する付属品は、ACケーブル、ACアダプタ、給電ケーブル、USBケーブルの4つ。ノートパソコンなどと一緒にS1300を持ち運んで使用する場合に給電ケーブルを使うと、電源を別に取る必要がなく便利だ。

 ただ、本体はとてもコンパクトだが、実際にスキャン作業を行うときには、カバーを後ろに少し倒すように開けて原稿を置く必要がある。また、スキャンされた原稿は前にはき出されてくるので、その分の場所を確保した上で作業するとスムーズだ。つまり、A4サイズの紙をスキャンするときには、A4の1.5倍程度のスペースが必要となる。

まずは付属ソフトウェアのインストール

  • Windows版アプリケーションのインストール画面

 パソコンに本体を接続する前に、付属のDVD-ROMを使って、必要なソフトウェアをインストールしておく必要がある。なお、Mac版の「ScanSnap Organizer」および「ABBYY FineReader for ScanSnap」はなく、「名刺ファイリングOCR」の代わりに「CardMinder」となる。

 なお、筆者がレビューで使用したPC環境は下記のとおりだ。

OS:Windows Vista Home Premium(32ビット)
CPU:Intel Core 2 Quad CPU Q9550 2.83GHz
メモリ:4Gバイト

  • カバーを開けると、本体上面の右側にあるスキャン(Scan)ボタンが青く光る

 ソフトウェアをインストールしてから、本体をパソコンに接続し、カバーを開けると、本体上面の右側にあるスキャン(Scan)ボタンが青く光り、電源が入ったことを知らせてくれる。このカバーを閉じれば、自動的に電源はオフとなる。

 本体は、Windows上で自動的に認識され、タスクバーに「S」というScanSnap Managerのアイコンが表示されるはずだ。しかし、筆者の環境では自動的には表示されなかったため、[スタート]メニューから[すべてのプログラム]-[ScanSnap Manager]-[ScanSnap Manager]の順に選択して、ScanSnap Managerを起動した。すると、タスクバーにアイコンが表示された。

 カバー部分は、そのままドキュメントを立てかけるトレーとなる。この部分はエクステンションと呼ばれ、3段階まで伸びるようになっている。S1300で読み取れる最大サイズはA4なので、A4のドキュメントをスキャンする場合は、3段階目までエクステンションを伸ばして使用する。

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