商品を選定・購入する局面において、ユーザの口コミが買い手に及ぼす影響は、近年ますます増大しつつある。特に最近では、レビュアーの数が多ければ多いほど、レビュー自体がもつ価値は相対的に高まる傾向にあるといえる。また一方、自らの購入体験を、こうした口コミ情報の一環として発信したいと考えているユーザも、決して少なくないはずだ。
こうした要望に応えてくれるのが、本やゲーム、CDやDVDなどの感想をオンラインで手軽に残せるレビューサービス「crossreview(クロスレビュー)」だ。商品レビューを投稿、閲覧する機能はアマゾンなどにも設けられているが、本サービスは字数が100文字に限定されていることから、複数のレビューを並べて比較しやすいという特徴がある。
評価のレーティングは10段階でつけられ、ゲーム雑誌のクロスレビューのように大きな数字で表示されるので、ひと目でわかりやすい。もちろん評価の平均点や分布なども表示できる。商品購入にあたって参考にするにはぴったりだ。
また、レビューを投稿する側から見ると、100文字という制限があることから、あまり気張らずに感想を残せるメリットがある。とはいえ、これだけ短い字数に感想をぎゅっと詰め込むのはむしろある種のスキルが必要とされるが、他のユーザーのレビューを参考にしながらこれらを記していくことで、書評やレビューを書くトレーニングにもなるだろう。
投稿したレビューはマイページから一覧表示できるので、自分がこれまでに読んだ本のデータベースとして活用もできる。また、お気に入りのユーザーを登録しておけば、自分と嗜好の近いユーザのレビューをまとめてチェックし、いまどのようなコンテンツが注目されているのかをチェックするといった使い方も可能だ。
レビュー数そのものはまだまだこれからといったところだが、100文字という制限があるが故に生みだされた濃度の高い感想は一見の価値がある。アフィリエイトタグを貼り付けることもできるなど付加機能も多いので、これまでの読書データベースサイトにはいまいち満足できなかったというユーザはぜひ試してみてほしい。
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