PCの買い替え、あるいはOSのクリーンインストール後、これまで利用していたソフトをひとつひとつ手動で再インストールするのは、非常に面倒だ。CD-ROMベースで供給されているパッケージソフトはともかく、細々としたフリーソフトやユーティリティの類を、1つずつネットからダウンロードしてインストールするのは、かなりの時間と手間がかかってしまう。
こうした場合に利用したいサービスが「Ninite」だ。このサイトにアクセスすると、著名なソフトがリスト形式でズラリと表示されている。インストールしたいソフトを選んでチェックを入れ、ページ下部の「Get Installer」をクリックすると、選択したソフトを一括導入するためのインストーラがダウンロードされる。これをダブルクリックして実行すれば、選択したソフトが順々にオートインストールされるというわけだ。
ソフトのインストール作業はほぼ自動で、1本のインストールが終わるたびに中断したり、はい/いいえの選択を求められるといったこともない。しばらく放置しておけば、デスクトップ上に各ソフトのショートカットがずらりと並んだ状態になる。1本ずつソフトをインストールしていくのに比べると、完了までの所要時間が短縮できるのはもちろん、手間はほぼゼロに近くなるという、画期的なサービスだ。
以上が本サービスの概要だが、実際に使ってみると難点もいくつかある。1つは各ソフトが否応なしにインストールされるため、本来であればインストールウィザードの途中で選択すべきオプションがまったく選べないこと。もう1つは、導入されるソフトが必ずしも日本語版でないこと。インストール完了後に言語を切り替えられるマルチランゲージ版であれば問題ないが、そうでないソフトだとアンインストールして日本語版を入れ直すことになり、結果的に二度手間になってしまう。また、Microsoft Officeのようにインストール対象が評価版(しかも英語版)であるケースなど、うっかりチェックを入れると後々面倒になるケースも少なくない。
参考までに、筆者環境で検証した結果を掲載しておく。これは2009年10月末現在の内容で、その後ソフトのバージョンアップ等によって対応・非対応が変更になっている可能性があるのでご了承いただきたい。(検証にはWindows XP Homeを使用)
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