仕事で英語を使う機会が増え、もっと英語に強くなりたいと思うとき、「まずは日常会話から」と英会話の本を買ったり、英会話学校に通ったりするのは、ビジネス英語を学ぼうとする者にとって、最も遠い道のりを選ぶことにつながる恐れがある。もっとストレートに、なるべく近道を通って、仕事ですぐに役立つ英語力を身につけたいと思うならば、IRレポートを利用するのが最善だという。
著者は、TOEICに関する著書を多数出しており、その解説は分かりやすいと定評がある。多くのビジネスパーソンに英語を教えてきた経験から、まずは、ビジネスパーソンが陥りやすい英語学習の間違いを挙げ、「なぜIRレポートで勉強するのがいいのか」を説く。
次に、IRレポートの読み方を丁寧に説明してくれる上、よく出てくる単語や表現を一覧表にまとめてくれているので、辞書をひく必要がほとんどない。このやり方に沿って、丁寧にIRレポートを読み通せば、英語力のみならず、ビジネスで必要な知識も得られ、まさに一石二鳥だ。
自分が勤めている会社で、英語と日本語の両方のIRレポートを公開しているならば、それを見る方が興味がわくかもしれない。IRレポートでリーディング力を鍛えたら、ライティング、リスニング、スピーキングについても練習方法が補足されているので、これらを参考にして、ビジネスで必要な英語力を総合的にアップさせよう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」