外出先で他人のPCを借りた時など、PDF編集ソフトがインストールされていない環境で、PDFの結合やページの削除、およびページの並び替えをオンラインで簡単にできるのが、今回紹介する「PDF Hammer」だ。PDF生成前のオリジナルファイルを紛失してしまい、手元にPDFファイルしかない場合にも便利に使えるサービスだ。
「PDF Hammer」トップページ。ユーザ登録なしで利用できる。トップページの「Start PDF Hammer」をクリックすると作業画面に移動する
使い方としては、表示されるウィザードに従って手持ちのPDFをアップロードし、表示されるページのサムネイルをみながらリモートで操作し、作業が完了したらPDFファイルをダウンロードするという流れになる。ファイル転送サービスなどに比べるとアップロードは高速で、数Mバイト程度のPDFファイルでも10数秒あればアップロードが可能なので、サクサクと作業できる。ちなみにファイルは4つまでのアップロードが可能だ。
作業画面。メニューは英語だが、操作の手順が3ステップで分かりやすく表示されているので迷うことはないだろう
実際にPDFファイルをアップロードした状態。最大4つのファイルをアップロードできる。各ページのサムネイルをダブルクリックして拡大表示することも可能
ページを選択して下段の「DELETE」ボタンを押すと削除することができる。また、同じく下段にある矢印ボタンを押すとページの順序を移動することができる
可能な操作には、ページの結合、削除、ページ順序の変更などがある。また、「Advanced Settings」では著者名やキーワード(いずれも日本語不可)の埋め込み、パスワード設定がある。テキストや画像の編集などの操作は不可。また、最初からセキュリティ制限がかかっているPDFは編集できない。
「Advanced Settings」の画面。著者名やキーワードのほか、パスワードの設定も可能
操作はそのほとんどでマウスを使用する。各ページのサムネイルはサイズも十分に大きい上、ダブルクリックすることで拡大表示も可能なので、ページの内容を確認するためにいちいち元ファイルを開くといった手間がかからない。インターフェースは洗練されており、直感的な操作ができるのでストレスもかからない。
作業が完了したら、右下の「Export Final PDF」ボタンをクリックし、PDFのダウンロードする。ダウンロード完了後も編集画面は残ったままになっているので、修正したい場合はやり直しも容易だ。
PDFをメールに添付する際に不要なページを削除して容量を減らしたい場合や、ドキュメントスキャナで生成したPDFにありがちな白紙ページを削除したい場合にも便利に使えるこの「PDF Hammer」。サイト上では次期追加機能の投票もされており、今後のバージョンアップにも期待が持てそうだ。
暗号化されているPDFをアップロードしようとすると、サポート外である旨メッセージが表示される
作業が終了したら右下の「Export Final PDF」ボタンをクリックしてダウンロードする
生成したPDFファイルのプロパティを表示したところ。生成アプリケーションは「pdftk1.12」となっている。また、日本語の著者名やキーワードは文字化けしてしまっている
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