なじみのない場所に行く前には、路線図で行き方を調べたり、地図を見て周辺地域の様子を頭に入れておこうとしたりするだろう。それなのに、なじみのない本を読むときに、どうして同じことをしないのか。本を速く読み理解を深めるには、この先何があるかも分からない暗闇の中を、一歩一歩踏みしめて歩くように、一文字一文字最初から読んでいかないと理解できない、という固定観念をまず捨てる必要がある。
本の内容をより良く理解して活用できるようになるための方法を丁寧に紹介する本書は、『マインドマップ超入門』に続く「トニー・ブザン天才養成講座」の第2弾である。目と脳の使い方を訓練して本を4倍速く読む方法と、マインドマップを活用して学習のために本を読む方法の2つの太い柱が本書を貫いている。
マインドマップは、読んだ本の内容をまとめるだけでなく、読む前に「すでに知ってること」をまとめるためにも使う。持ってる知識をマインドマップに落とし込むことで、これから読む本から、情報をひっかけやすくする「フック」をつくるのだそうだ。もちろん、本を読んでから、内容をまとめるためにもマインドマップを使う。各章の最後には、章の内容をまとめたマインドマップがあるので、自分のマインドマップと比べてみると参考になる。
第3弾として『マインドマップ記憶術』が刊行予定とのことなので、こちらも楽しみにしたい。
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