給料カット、ボーナスなし、昇給なし……そんな先行き不透明の時代には、何かあっても当面は暮らしていけるだけの貯金があれば安心だ。しかし、貯金が大切なことは分かっていても、結局毎月かつかつの生活。いったいどうすればむだをなくして、貯金ができるのだろうか。そんな悩みを持つ人に必要なのは、正しいお金の管理方法を知ることと、それを実践すること。
実に3800人もの貯金がない人たちの家計を再生させたという、家計再生コンサルタントの横山光昭氏が、貯金のできない人がお金を使ってしまうのは「なぜ」なのか、自分のお金の使い方と性格をおおざっぱに把握するところから始めて、誰でもが貯金体質に変われるように導くのが本書だ。
使ったお金を「浪費」「消費」「投資」に分け、「いくら」使ったかより「何に」使ったのかを重視することは、他書でも書かれてはいるが、「横山式90日貯金プログラム」によって、「浪費」の部分を減らす具体的な方法が分かり、より実行しやすくなっている。
また、ともすれば辛いことになってしまう節約や貯金は、本来は将来の夢や目標を叶えるための楽しいことであるという。そのため、夢や目標が具体的な方が、より貯金に身が入るし、むだなお金を使わない習慣を身につけるための原動力になる。
90日間プログラムを続けてみて、その後すぐに次の90日間プログラムを始めるか、いったん休んでから再開するかは、そのとき決めれば良いそうなので、まずは「実行」あるのみ。いざというときの備えは、楽しい貯金生活から始まる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス