ここにいれば安泰、などという企業はもはや存在しない。いつ何が起こってもおかしくないからこそ、会社が倒れたときに自分も一緒に倒れるわけにはいかない。今こそ、生き残る力(サバイバビリティ)を身につけるときだ。
「レバレッジ時間術」(幻冬舎新書)、「レバレッジ・リーディング」(東洋経済新報社)など数多くの「レバレッジ」シリーズを世に送り出してきた本田直之氏が、「自分だけは大丈夫」などと安閑としている人々に向けて警鐘を鳴らすのが本書だ。
本田氏は本書の中で「マルチ・キャリア」を強く推奨する。「マルチ・キャリア」とは、会社の中だけで通用するスキルをベースとする「コーポレート・キャリア」と、会社を離れても通用する個人のスキルをベースとする「パーソナル・キャリア」の両方を築いていくことである。そして、単に複数のキャリアを築くだけでなく、働き方そのものも多様化させるべきだという。
これらを踏まえつつ、では、生き残る力をつけるためにどうすれば良いのか。本田氏は、ピンチになってから焦っても手遅れだと一喝。そのためには、すぐにでもトレーニング開始だ。
たとえば、「自分の思考を停止させてしまう3つのキーワード『〜が悪い』『〜だからできない』『忙しい』を禁句にする」などは、キーワードを見ただけでは、簡単そうに見える。しかし実際に行動に移さなければ意味がない。本書の具体的なトレーニング方法を参考にして、生き残る力(サバイバビリティ)を身につけ、この苦難の時代を生き残りたい。
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