日本人なんだから日本語で本を読めることは「当たり前」だと思っていないだろうか。しかし実際のところ「本当には読めていない」かもしれない。
そのような衝撃的な問いを投げかけ、「本当に読める」ようになるための技術を指南するのが、数々のヒット作を世に送り出してきたベテラン編集者の川辺秀美氏である。
プロ編集者のアドバイスとして、本を買うときにチェックするところ、目的に応じた速読のやり方なども盛り込まれてはいる。しかし何より著者が強調するのは、たくさんの本を読む「多読」によって、語彙力と思考力という基礎能力を身につける必要があるということだ。
知っている情報が少ない、あるいは情報そのものを知らないと、コミュニケーション以前に相手の言っていることが理解できず、これが「対お客様」であれば失礼になる。そのため、本を読んで知っていることを増やすことは、コミュニケーションの一部なのだという。
本書の参考文献のページを見ると、少々驚くかもしれない。本を読む技術を伝える本であるのに、お薦め本の紹介がとても少ないからだ。しかも、その参考文献もあくまでも著者が感銘を受けた本であって、人に押しつけるものではない。人によって「必要な本」は違うという著者の考えがここに表れている。その心は、本書を読めば納得できるであろう。
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