[レビュー]アナログレコードがMP3に!?--2008年型レコードプレーヤー、ソニー「PS-LX300USB」

ソニー
内容:今や聞かなくなってしまったレコードだが、アナログレコードを聞きつつ、その曲がCDやMP3へとデジタルデータ化できるとすれば? そんなアナログからデジタルへのミュージックシーンを体感した世代に送るレコーダープレーヤーが登場した。

ソニーから登場したユニークなオーディオ機器

 ソニーからユニークなオーディオ機器が登場した。「PS-LX300USB」は、USB搭載のアナログレコードプレーヤーだ。アナログ音声出力を備えるので、通常のアナログプレーヤーとして使えるほか、USB端子でパソコンと接続して利用できる。

  • シンプルなデザイン。パソコンとの接続にはUSBを使用する

 付属ソフトの「Sound Forge Audio Studio LE」と一緒に使うことで、アナログレコードを音楽CDにしたり、MP3などのメモリーオーディオ用音楽ファイルとして保存できる。

 クラブDJが利用する以外、音楽ファンには忘れ去られた存在のアナログプレーヤーがパソコン用周辺機器として復活したことに驚きを感じる方もいるだろう。CDしか知らない世代の方には理解できないかもしれないが、ある世代にとって(30代半ばより上ぐらいか?)アナログレコードは高価なコレクションだった。

 当時は個人で何枚も購入できないので、レコードを喫茶店で聴くジャズ喫茶、名曲(クラッシック)喫茶、ロック喫茶などがあった。それらの店ではコーヒー1杯を注文すると1曲リクエストできるというサービスがあり、新しい音楽に接しようとするお客で賑わったという。

 後にレコードレンタルが登場することで、幾分カジュアルに音楽を楽しめるようになったが、それでもアナログレコードはこの世代にとって、忘れ去ることができない音楽メディアだ。

 それだけでなく、未だにCDとして再販されていないアルバムもあり、それらを聴くにも重宝する製品だと筆者は感じている。脱線しすぎたが、PS-LX300USBは、昔集めたアナログレコードをなんとか手軽に聴きたい、という人にとって福音とも言える製品だ。

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