GA-EP35-DS4の省エネ機能を紹介する前に、まずはその全体像を把握しておこう。最初に大ざっぱな紹介をすると、GA-EP35-DS4は「汎用性が高く多機能なIntel P35搭載のStandard ATXマザーボード」ということになる。ではもう少し詳しく、内容を見ていこう。
チップセットはIntel P35とICH9Rのコンビネーションで、CPUソケットはLGA775、最新のものを含むCore2Duo、Core2Quad、Core2Extremeなど(後述)を搭載できる。メモリソはDDR2対応のものが4本搭載され、最大8Gバイトの搭載が可能だ。もちろんデュアルチャンネル対応なので、メモリは2本セットで搭載した方がいいだろう。
FSBに関してはオーバークロックで1600MHzにも対応しているが、定格なら1333MHzということになる。なお、GIGABYTEのサイトを見ると、Core2Extreme QX9770でオーバークロック時に1600MHzというデータが表示されている。当然、CPUのオーバークロックがあるならメモリにもある訳で、こちらは1200MHzという値が示されている。オーバークロックでパフォーマンスを追求したいユーザーにとっては、かなり嬉しい仕様と言える。
一方、拡張スロットはというと、PCI Express x1が3本、PCI Express x16が2本で16レーンと4レーン、さらにPCIが2本用意されている。PCI Express x16の1本はビデオカードで使うことになるが、拡張性は充分だと思う。なお、nVIDIAのSLIには非対応(基本スペック的には)で、ATIのCrossFireに対応している点には留意したい。
オンボードのポートとしては、やはり8つのSerial ATA IIポートが目をひく。うち6つがICH9Rでコントロールされ、残り2つはGIGABYTEチップがコントロールする。ICH9RのポートはもちろんRAID対応、RAID 0/1/5/10でハードディスクを運用できる。一方、 GIGABYTEチップの方もRAID 0/1/JBOD対応となっている。
USB 2.0ポートはリアパネルに8つ配置され、さらにピンヘッダで4つ分用意されている。また、IEEE 1394aはリアパネルで2つ、ピンヘッダで1つとなっている。オンボードのEthernetポートはギガビットLANに対応し、サウンド機能はもちろんHD Audio対応の8チャンネル、SPDIFは光角型ポートと同軸ポートを両方とも装備している。
チップセットやレギュレーター部分の冷却には、全銅製のヒートパイプ付きヒートシンクが使われている。これによりマザーボード自体はファンレスとなっており、静音性と優れた冷却性を両立させている。これをGIGABYTEでは「サイレントパイプ」と呼んでいる
標準的に使ってもいいし、オーバークロックなどを駆使するアクティブな使い方にも向くGA-EP35-DS4。自作PC用のマザーボードとしては、定番路線を突っ走っているような印象である。ではこのGA-EP35-DS4は、どのように省エネを行うのだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス