待望のDoCoMoの冬モデルの売りは「All in One世界ケータイ」。つまりワンセグやGPS、音楽再生機能、おサイフケータイといった生活ツールなどのすべてを犠牲にせず、さらに海外でも幅広く利用できるGSMでのローミングに対応した端末群が905iシリーズの基本性能だ。
まず始めにリリースされたSH905iは、上記の基本性能を忠実にかなえた端末と言うことになる。ワンセグとそれを表示する高い解像度のディスプレイ、3.2メガピクセル以上のカメラ、FOMAハイスピードで3.6Mbpsの速度でのダウンロードに対応、そしてGSMに対応することで世界各地でのローミングに対応した点が挙げられる。
いきなり目を引くのが、ディスプレイ。シャープ自慢のモバイルASV液晶から発展させた「NewモバイルASV液晶」は、3インチで480×854ピクセルのフルワイドVGAを実現している。VGAクラスをワイドにして搭載したディスプレイは、画像から文字まで、明るく、くっきりとした表示を楽しむことができるようになった。特に屋外での表示にも自信があるパネルとなっており、実用性の面でも新しい液晶の効果は高かった。
ディスプレイを高解像度化したとしても、搭載しているフォントの解像度がなければ、表示させる文字はキレイにならない。そこもキチンと対処している。SH905iには、LCゴシック、SH平成明朝、SHクリスタルタッチの3種類のフォントが搭載されている。これらのフォントは文字サイズを複数持っており、文字の拡大縮小にも対応。もちろんどのサイズでも、輪郭がくっきりとした流麗な文字表示を楽しむことができる。
ディスプレイの解像度向上は、メール表示や電話帳で、画面を上下に切ってリスト画面と内容のプレビューとを同時にこなしたり、ワンセグを見ながら他の機能を楽しむ子画面機能をこなすなど、ユーザーインターフェースの自由度や快適さの向上をもたらしてくれている。このあたりまで含めて端末の機能を進化させている当たり、ディスプレイのクオリティをウリにしているシャープならでは、を感じられる点だろう。
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