さて、ここで紹介する富士通コンポーネントのLibertouch(リベルタッチ)は、いわゆる高級キーボードである。性能的に優れていることはもちろんだが、値段もキーボードとしては、かなり高価な部類に入る。高級キーボードと言えば東プレのRealforce106などを思い浮かべるが、Libertouchはそのクラスにあると思ってもらっていい。
実際、Libertouchのカタログを見ると「for Professional」「キーと指との一体感を極限まで追求」という言葉が踊る。だが、まず注目して欲しいのは、Libertouchがメンブレンキーボードという点だ。一般的には「メカニカルキースイッチキーボード=高価で高性能」「メンブレンキーボード=安価でそこそこの性能」というイメージがある。だが、Libertouchに限って言えば、安価なメカニカルキースイッチキーボードよりも、遥かに高級感があり、使用感もいい。
ちなみに余談だが「メンブレンだから……」というのは、誤った認識だ。このLibertouchのようにメンブレンキーボードでも性能的に優れたものがあるし、逆にメカニカルキースイッチキーボードであっても、性能的にはそこそこのものがある。メンブレンキーボードは構造的に安価なモデルを製造しやすく、そういったモデルは、構造以外も安価に仕上げている場合がある。そんなところから、誤解が生じたのだろう。
話をLibertouchに戻そう。Libertouchにとって最大の特長は、なめらかで心地よい使用感なのだが、機能的には「カスタマイズ可能」という点なのだ。キーボードでカスタマイズと言われると、「一部のキーを入れ替えられるのか?」などと思ってしまうが、そんな想像を超えているのがLibertouchなのだ。
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