Antecと言えば電源ユニット、そしてP180シリーズに代表される本体ケースメーカーとして著名な存在だ。とくに最近ではフラットなデザインが印象的なミドルタワー本体ケース、P180シリーズがベストセラーとなっている。ではそのAntec「Solo」のポジションはどのあたりにあるのだろう。
まず大ざっぱに言ってしまうとSoloは、静音性と操作性を追求した「コンパクト」な本体ケースである。ミドルタワー本体ケースであるP180 V1.1のサイズが205(幅)×507(奥行き)×540(高さ)mmであるのに対し、Soloのサイズは205(幅)×468(奥行き)×430(高さ)mmとなっている。幅、そして高さがかなり小さくなっている。このためSoloは、ミニタワー本体ケースと呼んでもいいほどだ。
デザイン的にSoloを見ると、まず目につくのはしっかりした鋼板パネルに施された、高級感のあるピアノ調のツヤ有りブラック塗装だ。前面はP180シリーズと違ってドアのない構造だが、フラットでシンプルなデザインはユーザーを選ばないだろう。スイッチ類は青色LEDが周囲に組み込まれた電源スイッチ、そしてリセットスイッチで構成されている。
もちろん前面にはI/Oポートが用意されていて、構成はUSB2.0×2、IEEE1394×1、オーディオ入出力と標準的である。そのほか前面パネルには、電源スイッチと離れた場所にHDDのアクセスランプが配置されている。なお、前面の吸気口は前面パネル両サイドに、スリットとして用意されている。
ドライブベイの構成は5.25インチベイが4基分あって、うち1台がアダプタを介して3.5インチオープンベイとしても使えるようになっている。内部のハードディスク増設スペース、すなわちシャドウベイは4台、あるいは3台分となっている。どうして4台、あるいは3台なのかというのは後ほど詳しく紹介する。 電源ユニットは標準搭載していないが、これは正しい選択だ。このクラスの本体ケースを購入するユーザー層は、電源ユニットも好みのスペックのものを使いたいはずだからだ。外観的に見たSoloは、美しい塗装とシンプルなデザインで、コンパクトにまとめられた本体ケースといった印象である。
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