
自作PCにとって「静音」は、もはや定番の機能となりつつある。どんな静音パーツを使うにしろ、自作PCのベースとなるのは本体ケースである。その本体ケースが静音に配慮されたものであれば、完成した自作PCの静音度はより高いものになるだろう。Antecの静音本体ケースと言えばベストセラーとなったP180、P180 V1.1が知られているが、今回は、「Solo」の静音の秘密に迫る。具体的にどれほどの静音性を実現しているのか、測定器を使って検証してみた。
高橋敏也 2007/04/16 00:00さて、Solo最大の特長というべきか、もっともユニークな機能が、ハードディスクの固定方式である。Soloにはハードディスクを装着するシャドウベイ(収納するスペース)が、「4台、あるいは3台分」用意されている。ここで気になるのが「4台なのか、3台なのか」という点だ。実はSoloのシャドウベイ、ハードディスクの取り付け方法が2種類あるのである。
まずシャドウベイへのアクセス方法だが、まずは前面パネルをドアのように開く。前面パネルはツメで固定されており、簡単に開閉できる。ドアのように開いた前面パネルは取り外すこともできるし、開いたドアのようにしておくこともできる。
そしてドアを開くと、そこにエアフィルタを装備したシャドウベイが姿を現す。
エアフィルタ部分もドアになっていて、ネジを緩めて開くことができる。この状態で姿を見せるのが、ハードディスクを固定する4つのトレイマウントだ。そう、この4つのトレイマウントをそのまま使えば、ハードディスクを4台内蔵できるという訳だ。だが、シャドウベイの内部をよく見ると、ベイ左右に走る2本のゴムバンドが3セット用意されている。
このゴムバンドにハードディスクを挟むようにして内蔵すると、ちょうどハードディスクは「宙に浮いたような状態」になる。ハードディスクが振動しても、その振動はゴムバンドで吸収され、Soloのシャシーには伝わらない。このサスペンションマウントはある意味、究極の制振構造と言えるのだ。もちろんゴムバンドの強さはしっかり計算されているので、ハードディスクが落ちたりすることは考えられない。
だが、あまりに先進的なこのサスペンションマウントを活用するのには、ちょっと躊躇してしまう。それならトレイマウントを活用すればいいのだ。もちろん振動の大きなハードディスクをサスペンションマウントで、振動の少ないものはトレイマウントで内蔵するという手もありだろう。
トレイマウントの方も、振動を吸収して騒音の発生を抑制するシリコングロメットを介してハードディスクを固定するようになっている。いや、このハードディスク固定方式のためだけに、Soloを選んでもいいほどである。稼働時間の長いハードディスクを制振し、騒音を抑制することで、Soloはその静音性を一層高めているのである。

