Tokyo, June 17, 2010 - (JCN Newswire) - ザイリンクス社(米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: XLNX) は6月17日、同社のFPGAが業界で初めてMECHATROLINK協会(埼玉県入間市)が策定したファクトリ オートメーション(FA)向けオープン モーション フィールド ネットワーク通信規格であるMECHATROLINK(R)-IIIに対応すると発表した。ザイリンクス アライアンス プログラムのメンバである東京エレクトロン デバイス株式会社(神奈川県横浜市、砂川 俊昭 代表取締役社長)が、ザイリンクスの低コストで量産向けの最先端FPGAである Spartan(R)-6ファミリ向けに、MECHATROLINK-III仕様に適合したIPコアを開発した。ザイリンクスと東京エレクトロンデバイスは、6月17、18日にインテックス大阪で開催されるEmbedded Technology West 2010(ET West 2010)に共同出展、今回発表したMECHATROLINK-III関連の展示およびデモ実演を予定している。ブース番号はC-01である。
MECHATROLINKは、MECHATROLINK協会が普及活動を展開しているFA分野におけるコントローラとサーボモータ、インバータ、ステッピング モータなど各種コンポーネントを接続するモーション制御向けのオープンなネットワーク通信である。高速通信や同期性の保証により、システムの高速化や高機能化、高信頼性を実現し、また、システムの省配線や小型化、高い拡張性の提供などの特徴を持つ。これまでに、MECHATROLINK協会の認証を取得した約170万ノードの製品が半導体製造装置、液晶製造装置、食品包装機器、LED(発光ダイオード)製造機器向けなどに国内外で出荷され稼働している。
東京エレクトロンデバイスが提供するIPコアは、最新仕様であるMECHATROLINK-IIIに適合している。MECHATROLINK-IIIは、伝送速度が100Mbpsイーサネットに対応した高速通信で、伝送周期は31.25μsから 64ms、最大で62ノードまでの機器を接続することが可能で、それぞれのノード間では完全同期した制御を実現できる。これまでMECHATROLINK-IIIの開発には、マスタ/スレーブ兼用のASICが使用されていたが、東京エレクトロンデバイスは、最新の45nmプロセスで製造されているザイリンクスのSpartan-6ファミリ向けにMECHATROLINK-IIIのIPコアを提供する。このIPコアを利用して、もちろん、マスタおよびスレーブ個々にアレンジすることも可能となる。これにより、従来のASICを使用した場合に比べ、高集積化や低コスト化、省スペース化、高速化を実現するとともに、FPGAの大きなメリットである柔軟性という特徴を活かし、多様な機器の組み合わせによるシステム開発の効率化を強力に支援する。
MECHATROLINK 協会事務局代表の田中 毅氏は「今回、ザイリンクスの最先端FPGA、Spartan-6 FPGA向けのMECHATROLINK-III準拠のIPコアが提供されることで、MECHATROLINKの普及が国内外で加速すると期待しています。MECHATROLINKのオープン性とFPGAの柔軟性の組み合わせにより、ユーザーはMECHATROLINK-III仕様のプラットフォームの共通化や、コストを削減しながら高性能化を実現できるなど大きなメリットを手に入れることができるでしょう」と語っている。
また、ザイリンクス社のISM(産業/科学/医療)バーティカル マーケティングのディレクタであるマーク ジェンセン(Mark Jensen)は「ザイリンクスにとってFA分野は、キーとなる成長分野のひとつです。FA分野では、多くの設計者が、チップの設計にかかる膨大なコストを削減しながら高性能を実現するためにFPGAの採用を進めています。ザイリンクスの高性能かつ低価格なSpartan-6 FPGAファミリは、MECHATROLINK-IIIのユーザーに新たな創造性を提供できると確信しています」と語っている。
供給体制
東京エレクトロンデバイスから提供されるMECHATROLINK-III仕様に対応したSpartan-6 FPGA向けのIPコアは、MECHATROLINK協会の認証取得後の2010年第3四半期より提供を開始する。本IPコアに関する詳細は リンク を参照されたい。価格などに関する問い合わせは リンク より東京エレクトロンデバイスにて対応している。
※MECHATROLINKはMECHATROLINK協会の登録商標です。
※ザイリンクスの名称およびロゴ、Spartan、そのほか本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびそのほか各国のザイリンクス社の登録商標または商標です。その他すべての登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。
MECHATROLINK協会について
MECHATROLINK協会は、MECHATROLINKを世界に普及させることを目的に2003年1月に設立、2010年1月時点で世界560社が参加しており、1000社突破の早期実現を目指している。会員は、MECHATROLINK製品開発メンバおよびMECHATROLINKユーザーで構成され、日本本部のほかにドイツ、米国、韓国、中国と4つの海外支部を展開している。今後も世界規模での普及を目指し海外支部を強化、モーション ネットワークMECHATROLINKファミリの構築を積極的に推進する方針である。詳しい情報は リンク で公開している。
東京エレクトロンデバイスについて
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネス ソリューションなどを提供する「商社ビジネス」と、顧客の設計受託や自社開発商品を、“inrevium (インレビアム)” ブランドで提供する「開発ビジネス」を有する技術商社である。東京エレクトロンデバイスに関する詳細は リンク で公開している。
ザイリンクスについて
ザイリンクス(NASDAQ:XLNX) は、プログラマブル プラットフォームのリーディング プロバイダである。詳しい情報はWebサイト リンク で公開している。
このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ
ザイリンクス株式会社 マーケティング本部 竹腰
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー4F
TEL:03-6744-7740
FAX:03-5436-0532
株式会社井之上パブリックリレーションズ ザイリンクス広報担当 鈴木/関
東京都新宿区四谷4-34 新宿御苑前アネックスビル6F
TEL:03-5269-2301
FAX:03-5269-2305
下記のザイリンクス株式会社Webサイトもご参照ください。
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