次世代のモバイルブロードバンド規格であるLTE(Long term evolution)は、無線技術の次なる飛躍のための選択であることは間違いないと、米国調査会社インスタット社は報告している。4Gの初期市場においてはWiMAXが競争技術とみられていたが、そのような状況もすでに落ち着いている。携帯電話会社が、既に導入したインフラを利用しようとしているために、3Gネットワーク、HSPA、HSPA+ネットワークが推進され、LTEの採用は妨げられるだろう。
「LTEにはまだ、いくつかの大きな問題がある。それは、スペクトル不足、SN比(信号雑音比、signal-noise ratio)、特許の不確定さやロイヤリティプールの不足である。4G LTEに向かう移行が遅れていることは確かである」と、インスタット社のアナリストAllen Nogee氏は語る。
インスタット社は、下記についても調査した。
●LTE展開は、事実上2010年に始まるだろう。北米とアジア太平洋地域で、最初に普及し始めるだろう
●LTEは、最終的には4Gの選択肢となるだろうが、モバイルWiMAXもそれ以上に展開が進み、それぞれの展開があるだろう。2013年には、世界のモバイルWiMAX加入者数はLTEの5倍のとなるだろう
●最初に発売されるLTE加入者向けのデバイスは、ドングル、ネットワークカード、USBドングルなどの外部クライアントであるだろう。LTE携帯端末の大規模な出荷は、2012年後半以降だろう
インスタット社の調査レポート「世界のLTE市場調査:採用の動向、WiMAXの戦略、キャリアの導入計画など ー The Road to LTE Worldwide: Is WiMAX Really the Enemy?」は、4G無線技術の世界市場を調査している。3Gから4Gへの無線技術の移行を分析し、地域毎の主要オペレータのLTE採用、2013年までのセルラーとモバイルLTE加入者予測、2013年までのLTE外部クライアントデバイスとPC出荷数の予測などを記載している。
【調査レポート】
世界のLTE市場調査:採用の動向、WiMAXの戦略、キャリアの導入計画など
The Road to LTE Worldwide: Is WiMAX Really the Enemy?
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