新しい報道によると、次期「iPhone」を製造するAppleの契約製造業者は、2010年末までに2400万台を出荷する計画であるという。
Digitimesは米国時間5月17日、台湾を拠点とするFoxconnが次世代iPhoneを、2010年6月末までに450万台、2010年末までに1950万台出荷する予定であると報じた。
Appleは大量の携帯電話を販売しているが、それでも2400万台はかなりの数である。ちなみに、2007年に初代iPhoneが発売されてから、Appleが売り上げたiPhoneの総数は5000万台強である。では、iPhoneの供給予定台数が急に大きく増加するのはなぜだろうか?もちろん、Digitimesの報道が誤りである可能性が、Digitimesが契約製造業界に詳しい情報筋を抱えていることも確かだ。
他の理由として、Appleがこのモデルの大幅な値下げを計画しているという可能性が考えられる。そうであれば、販売台数は増加する可能性がある。あるいは、同社がCDMA携帯電話を開発中であるという報道に関連して、携帯電話事業者のパートナーを増やそうと計画しているのかもしれない。端末を販売する事業者が増えれば、さらなる台数の供給が必要になる。
IT業界を専門とするDigitimesはそのほかに、次期iPhoneには、ARMの「Cortex A8」プロセッサと、現在提供されている「iPhone 3GS」の2倍の512Mバイトのメモリが搭載されるとも報じた。
Digitimesによると、次期iPhoneには、「iPad」と同様にIPS(In-Plane Switching)パネルが搭載され、解像度は960×640であるという。視野角を広げ、直射日光の下でも見やすくするための新しい技術も搭載される予定であると報じられている。明らかにAppleは、iPhoneの電子書籍端末としての機能を改善し、iPhoneでの「iBooks」を促進したいと考えているようである。パネルは33%薄くなり、空いたスペースにより大容量のバッテリを搭載することも報じられている。
新しいiPhoneは6月7日にサンフランシスコで開催される、AppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表される見込みである。4月には、同製品の試作品と思われる端末が、とあるバーで発見されて、Gizmodoが5000ドルで購入し、Appleが返却を求めた事件が大きく報じられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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